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科学
へこたれない精神継承 「はやぶさ2」完成
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報道陣に公開された小惑星探査機「はやぶさ2」の機体(中央)。左奥は、はやぶさ2に搭載する観測ロボット「MASCOT」の開発試験用モデル=2014年8月31日午後、神奈川県相模原市中央区(大西史朗撮影) 12月の打ち上げを目指す小惑星探査機「はやぶさ2」の機体が完成し8月31日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の相模原キャンパス(相模原市中央区)で報道陣に公開された。史上初めて小惑星の微粒子を採取し、2010年に帰還して注目された「はやぶさ」の後継機。有機物や水が存在するとみられる別の小惑星「1999JU3」を探査し、生命の起源を探る。
はやぶさ2は重さ約600キロで、本体の大きさは縦約1.25メートル、横約1メートル、奥行き約1.6メートル。太陽電池パネルは折り畳まれて両側面に設置されている。初代はやぶさで不具合が続発した反省から、エンジンやアンテナを改良し、ドイツなどが開発した調査機器も搭載した。
チームを率いる国中均JAXA教授は「宇宙は甘いものではない。へこたれないように気を引き締めて、新たな航海を目指したい」と話し、打ち上げへの意欲を見せた。
はやぶさ2が目指すのは、地球に接近する軌道を持つ小惑星「1999JU3」。総飛行距離は約52億キロに及ぶ長旅だ。この小惑星には水や有機物を含む物質があるとみられ、試料を分析することで、太陽系の誕生や進化の解明が期待されている。
今回は小惑星内部の試料を採取するための衝突装置も開発。銅の塊を小惑星にぶつけてクレーターを造り、宇宙線などによる変質の少ない内部物質を採ることを狙う。
はやぶさ2は9月下旬にも、発射場の種子島宇宙センター(鹿児島県)へ輸送される。12月の打ち上げが成功すれば、18年の夏ごろには小惑星に到着し、調査を終えた後、20年にも地球に帰還する。(SANKEI EXPRESS)