≪トマトの大きさ　真ふかんで均一に≫

　イタリアの市場で撮った画像です。トマトの色が鮮やかで、イタリアだったためか、トマトが輝いて見えて思わず撮影したものです。真ふかんで撮影しています。少しでも斜めになっているとトマトの大きさが統一されません。

　【Ｄａｔａ】

・カメラ　　　　　　　Ｃａｎｏｎ　１Ｖ

・フィルム　　　　　　富士フィルム　ベルビア１００

　≪構図の工夫で風景に奥行き≫

　うさぎの着ぐるみが持つリンゴの赤と背景のオブジェの赤がありますが、着ぐるみが白いのでとても赤が際立ちますね。被写体を真ん中に置かず（日の丸構図にせず）左に寄せて、奥の風景が見えるように撮りました。

　【Ｄａｔａ】

・カメラ　　　　　　　ＥＯＳ　１Ｄ　ＭａｒｋＩＩ

・絞り　　　　　　　　Ｆ４

・シャッタースピード　１／８０

・ＩＳＯ　　　　　　　１００

・ＷＢ　　　　　　　　太陽

　≪「ボケ」生かす　隙間が重要≫

　簡単なようですが、イチゴの重なり具合などがとても重要になってきます。イチゴとイチゴの間のすきまにある「白い部分」が多少ないと、赤いボケモノは、イチゴなのか何なのかが分かりにくくなってしまうので、少し白が出るよう配置します。

　【Ｄａｔａ】

・カメラ　　　　　　　Ｃａｎｏｎ　１Ｄｓ　ｍａｒｋＩＩ

・絞り　　　　　　　　１．４

・シャッタースピード　１／５０

・ＩＳＯ　　　　　　　４００

・ＷＢ　　　　　　　　太陽

　≪露出に注意しドラマ感演出≫

　バラの花びらをお風呂場に浮かべて撮影しました。ここで一番表現したかったのはドラマチックであるということで、それを意識して撮りました。赤い薔薇は予想以上に色が濃く、露出がアンダーに（暗く）なりがちですので、水面は白く飛びすぎないようにしましょう。逆光で花びらの中に入った水が光るような角度を探します。

　【Ｄａｔａ】

・カメラ　　　　　　　Ｃａｎｏｎ　ＥＯＳ　Ｋｉｓｓ　Ｘ３

・絞り　　　　　　　　２．８

・シャッタースピード　１／２０

・ＩＳＯ　　　　　　　２００

　≪まずは主役選び　違い見極めよう≫

　たくさんの花を一枚に収める時は、一つの花と目が合うまでじっくり観察します。花は一つ一つ違いますので、主役になる花を選ぶといいでしょう。全部にピントを合わせるよりも、主役となる花にピントを合わせ、脇役はボカしてみましょう。

　【Ｄａｔａ】

・カメラ　　　　　　　Ｃａｎｏｎ　ＥＯＳ　Ｄ６０

・絞り　　　　　　　　２．８

・シャッタースピード　１／４０

・ＩＳＯ　　　　　　　１００

・ＷＢ　　　　　　　　太陽

　■須藤夕子（すどう・ゆうこ）　１９７４年、横須賀市出身、広告代理店など３年間のＯＬ経験を経て、カメラマンの道を目指す。現在フリーランスカメラマンとして雑誌、広告など国内外の著名人ポートレートを過去１０００人以上撮影。その他に写真講師として各地で教えている。

＜公式サイト＞ｓｕｄｏｙｕｋｏ．ｃｏｍ

＜フェースブック＞ｙｕｋｏ．ｓｕｄｏ１

　【私のイチオシ】

　■ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー　２０１４

　「いい歯で、いい笑顔」を日本中に。８０２０運動のキャンペーンで笑顔フォトコンテストが開催中です。８０２０運動とは「８０歳で２０本の歯でいよう！」と言う意味です。笑顔の写真を募集しています。応募は携帯電話からできます。まずはアドレスを送信、エントリー番号を受け取り、写真を添付して送信するだけです。ｈｔｔｐ：／／ｂｅｓｔｓｍｉｌｅ．ｊｐ／

　【読者写真】夕子先生のワンポイントレッスン

　「何だろう？」と思わせる写真でしたが、よく見るとアイスクリーム。山から太陽が昇っていくかのような壮大さを感じる作品で、驚きました。アイスを置いた床は写り込みのある場所を選んであり、写った空が浮いているようにも見えます。カップの手前が黒く潰れていないので濃い部分から薄い部分まで立体感もあり、カップから手前にのびている影も効果的で、とても計算された作品です。すばらしいです。（今回の読者：神奈川県横須賀市　福井純平さん）

　≪作品お待ちしております！≫

　カメラ女子の力作を募集します（男性もＯＫ）。テーマは自由です。Ｆａｃｅｂｏｏｋの「笑顔泥棒写真倶楽部」では無料で写真添削をしています。投稿写真の中で良い作品は、こちらの読者コーナーで発表されます！　投稿写真はメールでも受け付けます。作品名▽氏名（希望者はハンドルネーム）▽住所▽電話番号▽職業▽使用カメラ機種▽撮影場所▽撮影日－を記載。投稿お待ちしています！　アドレス：ｅｘ－ｃａｍｅｒａ＠ｓａｎｋｅｉ．ｃｏ．ｊｐ