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【笑顔泥棒~ガールズフォト講座】オスカー君の成長記
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私の作品集の中の4歳のオスカー君(写真)と現在のオスカー君=2005年10月9日、フランス・首都パリ(須藤夕子さん撮影) 身内以外の誰かを撮影する場合、カメラテクニックよりも雰囲気作りや、ある程度決められた短い時間で集中して撮影しなければいけません。室内の撮影の時、窓から入る自然光は同じ場所でも天気や時間帯によって全く光が変わります。先月、10年前に撮影したパリに住むオスカー君を再び撮影してきました。10年間の成長がもたらす変化、写真が写し出す「過去」と「今」に何が見えてくるでしょうか?
≪いつもの光景を撮影者次第で非日常へ≫
オスカー君はこのとき4歳。ヨーグルトを食べる朝食は、母親にとってはいつもの光景なので、あまり撮影することはないでしょう。カメラマンが撮影することで非日常となり、ヨーグルトが撮影小道具になる。やんちゃ盛りのオスカー君はヨーグルトを食べながら、彼なりのサービス精神で、たくさんのポーズをして楽しませてくれました。時にはよその人に家の中を撮ってもらうこともいいのではないでしょうか?
・カメラ Canon EOS-1D
・MarkII 絞り 2.8
・シャッタースピード 1/25
・ISO 400
・WB 太陽
≪彼の未来とカメラの進化≫
過去の自分に何を助言したい?と質問すると、「いたずらばかりしていたので、ジャノー先生に謝って優しくしてあげたい」と笑顔をみせてくれました。「これが僕の住むパリ!」と、少しはにかみながら手を広げたオスカー君。好きな女の子ができたり、お母さんに反抗したりする14歳は、これからどんな大人になるのでしょうか? 彼の未来を私はまた撮ることになると思いますが、そのころにはカメラはどのように進化して、私はどんなカメラで彼を撮るのでしょうか。
・カメラ Canon EOS-1D X
・絞り 5.6
・シャッタースピード 1/60
・ISO 400
・WB 曇り
≪自然なもので大きさの比較を≫
エビアンがテーブルに置いてあることによって、オスカー君がどのくらい背が伸びて成長したのかが分かりますね。大きさの比較をするときには、誰が見ても分かるものを置いて撮影するといいでしょう。そうした撮影をする時には、なるべく不自然なものを置かないように気を付けてください。
・カメラ Canon EOS-1D MarkII
・絞り 2.8
・シャッタースピード 1/25
・ISO 400
・WB 太陽
・カメラ Canon EOS-1D X
・絞り 4
・シャッタースピード 1/40
・ISO 1000
・WB AWB
≪広がる夢を広角レンズで表現≫
動物の壁紙やたくさんの縫いぐるみが置いてあった部屋は、波の写真や好きなサッカー選手のネイマールのポスターに変わっていました。男の子から男になろうとする時期の部屋で、オスカー君はきっと「将来はサッカー選手になりたい」という夢を見るのでしょう。16ミリの広角レンズで広く見えるように撮りました。
・カメラ Canon EOS-1D X
・絞り 4
・シャッタースピード 1/13
・ISO 400
・WB AWB
・カメラ Canon EOS-1D MarkII
・絞り 2.8
・シャッタースピード 1/15
・ISO 400
・WB 太陽
≪偶然が決定的瞬間に≫
モンマルトルの丘はオスカー君の庭のようなもの。隅から隅まで遊んだ場所に私を連れて行くと、得意げな顔をしてポーズを決めてくれました。偶然、後ろにオシャレなオジさんがオブジェのように座っていて、決定的な瞬間が撮れました。
・カメラ Canon EOS-1D MarkII
・絞り 2.8
・シャッタースピード 1/1250
・ISO 400
・WB 太陽
撮影場所の地図を作品と一緒に整理しておけば、一目瞭然で分かります。わざわざパソコンを開いてプリントするのは面倒、このプリンターがあれば、すぐにプリントアウトできます。
≪作品お待ちしております!≫
カメラ女子の力作を募集します(男性もOK)。テーマは自由です。Facebookの「笑顔泥棒写真倶楽部」では無料で写真添削をしています。投稿写真の中で良い作品は、こちらの読者コーナーで発表されます! 投稿写真はメールでも受け付けます。作品名▽氏名(希望者はハンドルネーム)▽住所▽電話番号▽職業▽使用カメラ機種▽撮影場所▽撮影日-を記載。投稿お待ちしています! <アドレス>ex-camera@sankei.co.jp