SankeiBiz for mobile

「とりたい食材」が4つも含まれる2品 豚肉のごま風味焼き

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのトレンド

「とりたい食材」が4つも含まれる2品 豚肉のごま風味焼き

更新

豚肉のごま風味焼き。※245kcal、塩分1.5グラム(1人分)  【牧野直子の健康ごはん】

 「オカアサンヤスメ」というキーワードを見たり聞いたりしたことはありますか? これは「オムレツ」「カレーライス」「アイスクリーム」「サンドイッチ」「ヤキソバ」「スパゲティ」「メダマヤキ」の頭の文字をつなげたものです。

 何を意味しているかというと…。食べる機会が多い横文字料理、つまり洋風料理の数々です。子供に人気だけれど、かみごたえがなく、脂質の摂取割合が高く、エネルギーが高いものを意味する標語です。どれも調理の手間が少なく(出来合いのものや下ごしらえ済みのものが手に入りやすい)、作る側も楽ができるという皮肉も込められています。子供に人気、と言いましたが、現在は大人もこのような食を好む傾向にあると思います。こういった料理に偏っていると肥満や生活習慣病を引き起こしやすいので、見直すきっかけにしましょう、というわけです。

 これに対して、積極的にとりたい食材として、「まごわやさしい」があります。「まめ」「ごま」「わかめ(海藻)」「やさい」「さかな」「しいたけ(キノコ)」「いも」。どれも洋風料理ではとりにくい食材ですが、生活習慣病を予防する栄養成分が期待できるものばかり。

 今回の2品はこの中の4つ(ごま、野菜、キノコ、いも)を使っています。豚肉のごま風味焼きは脂身の少ないもも肉を使っているので、調味料にすりごまを加えることで、パサつかずにしっとり仕上がり、コクも加わります。ごまはいりごまよりすりごまで食べる方が、ごまの栄養を補いやすくなります。残りの豆、ワカメ、魚は他の食事で補うようにしましょう。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:田中幸美(さちみ)/SANKEI EXPRESS

 ■まきの・なおこ 料理家、管理栄養士、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食」代表。1968年、東京生まれ。女子栄養大学卒。おいしくてからだに優しく、元気になるレシピ、健康的なダイエット方法まで提案し、幅広く活躍中。著書も多数で、近刊は「エネルギー早わかり第3版」(女子栄養大学出版部)、「新・魚を食べる健康法」(マガジンハウス)。

 ≪豚肉のごま風味焼き≫

 ※245kcal、塩分1.5グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

豚もも薄切り肉   160グラム

塩・こしょう    各少々

小麦粉       適量

パプリカ      1/3個(細切り)

合わせ調味料(すりごま 大さじ1、しょうゆ・みりん・酒 各大さじ1/2)

塩         少々

サラダ油      大さじ1/2

 【作り方】

〔1〕フライパンにサラダ油を熱し、塩・こしょうを振って小麦粉をまぶした豚肉を焼く。あいているところにパプリカを入れ、一緒に焼く。

〔2〕パプリカに塩を振って取り出し、合わせ調味料を回し入れて絡める。

 【ワンポイント】

☆パプリカはピーマンやししとうなどでもよい。

☆豚肉を生サケ(そぎ切りにする)に変えてもOK。

 ≪サトモイとなめこのみそ汁≫

 ※55kcal、塩分1.3グラム(1人分)

 【材料】(つくりやすい分量)

サトイモ      大1個(いちょう切りにする)

塩         少々

なめこ       1袋(さっと水洗いする)

だし        1と1/2カップ

みそ        大さじ1

万能ねぎの小口切り 少々

 【作り方】

〔1〕鍋に塩もみして洗い、ぬめりをとったサトイモとだしを入れて煮立てる。蓋をしてサトイモがやわらかくなるまで煮る。

〔2〕なめこを加えてさっとひと煮して、みそを溶きいれ、万能ねぎを加える。

 【ワンポイント】

☆なめこをしめじやまいたけなど他のキノコに変えてもよい。

☆万能ねぎはなくてもよいし、三つ葉に変えてもよい。

ランキング