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【台風18号】首都圏直撃 1人死亡6人不明 豪雨の爪痕 民家浸水、寺押し潰す

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【台風18号】首都圏直撃 1人死亡6人不明 豪雨の爪痕 民家浸水、寺押し潰す

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冠水した静岡市清水区の市街地=2014年10月6日午後(共同通信社ヘリから撮影)  大型で強い台風18号は6日朝、浜松市付近へ上陸後、勢力を保ったまま首都圏を直撃し、東北沖の太平洋へ進んだ。夜には温帯低気圧に変わった。

 暴風域では避難指示が5万人以上、避難勧告が8都県の約5万人に出されるなど各地で猛烈な雨や風による被害や混乱が相次いだ。

 5日以降の被害は死者1人、行方不明者6人。警察庁によると、全国の重軽傷者は計49人に上った。

 6日は、横浜市で土砂崩れに巻き込まれた男性2人と、神奈川県横須賀市の海岸で波にのまれた中学3年の男子生徒(15)の計3人が行方不明となった。

 交通は東海道新幹線が一部区間で運転を取りやめ、JR在来線の運休や空の便の欠航など交通に影響した。東海道線由比―興津間では土砂崩れが発生し、復旧のめどが立っていない。

 6日の1時間雨量は静岡市葵区で87.0ミリなど観測史上最多を記録。24時間雨量も静岡県の各地や三重県尾鷲市、山梨県南部町で400ミリ前後に達し、横浜市中区は300ミリ超となり観測史上最多だった。

 ≪豪雨の爪痕 民家浸水、寺押し潰す≫

 台風18号が6日、上陸した静岡県。伊東市で60代女性が転倒して骨折するなど2人が重傷を負った。JR東海道線沿いで土砂崩れが発生したほか、静岡市清水区の民家などが冠水、住民らは対応に追われた。

 静岡市清水区 床上浸水

 「七夕豪雨以来だ」

 1974年に静岡市を襲い、大きな被害をもたらした集中豪雨を経験した清水区の会社員、岡村篤さん(63)は、自宅前にたまった泥をホースで流しながら話した。午前8時ごろ、地鳴りのような豪雨とともに浸水が始まったといい、「家具を移動させようとしたが間に合わなかった」とため息をついた。

 清水区の無職、栗田保子さん(65)の自宅も床上浸水し、冷蔵庫などの家具があちこちに散乱。トイレや洗面台は逆流して泥まみれになり、「何から手を付けていいのか分からない」と途方に暮れていた。

 6日午前9時ごろには、JR東海道線の由比-興津間で、幅40メートルにわたって山肌が崩落、線路が土砂に埋まった。復旧のめどは立っていないという。

 神奈川県では横浜市内の2カ所で土砂崩れが発生。午前10時50分ごろ、横浜市中区野毛町の成田山横浜別院で崖が崩れて仮本堂が土砂に押し潰された。県警などによると、倒壊で4人が中に取り残されたが、3人は自力で脱出。20代男性1人が倒壊した建物内で見つかり、消防などが救助にあたっている。

 崖が高さ約20メートル、幅約30メートルにわたって崩れ、近くのマンションに住む男性(65)は「『ドオオー』という、普段聞いたことがない大きな音が聞こえた」と話していた。崖の上では来年の開創145年に向けて新本堂の建設が行われていたという。

 鉄柱あおられ倒壊

 横浜市緑区白山でも土砂崩れがあり、アパートに土砂が流入したと110番通報があった。1階の男性会社員(30)と連絡が取れなくなった。同居している妻子3人は外出中で無事だった。

 また、6日午後2時すぎには、神奈川県横須賀市野比の海岸で、友人ら約10人と海岸に来ていた中学3年の男子生徒(15)が行方不明になった。

 千葉県鎌ケ谷市のゴルフ練習場「鎌ケ谷ミナトゴルフセンター」では、ボール飛散防止用のネットを支える金属製の柱が倒れた。柱の一部がプレハブ小屋を損壊させたが、客はおらず、けが人はいなかった。柱は計38本あり、高さは約20~30メートル。強風でネットがあおられたとみられる。

 男性従業員(38)は「現場に居合わせた同僚が『ギシギシと音がして、ネットが大きく揺れていた』と話していた」と語り、近くの無職男性(74)は「周りの住宅が巻き込まれずに良かった」と話した。(SANKEI EXPRESS

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