初対面の男女が辺境の地に置き去りにされる。２人はこれから、力を合わせて２１日間を生き延び、あらかじめ指定された場所にたどりつかなくてはならない。

　許される持ち物は、たった一つだけ。サバイバルナイフや小さな鍋など、各自が選んだものだ。水や食べ物を持っていくことは、もちろん許されない。それどころか、靴も帽子も、服も下着も、すべて脱いでいくのだ。着の身着のままどころか、体一つでのサバイバルが始まる。

　リアリティー番組やサバイバル番組は多々あるが、ここまで参加者を極限まで追い込む番組は、そうお目にかかれないだろう。サバイバルの舞台は、肉食動物がうろつく乾期のタンザニアや、うっそうとした密林が覆うパナマの無人島など、フル装備で入っても命の保証はない過酷な場所ばかり。

　パートナーシップで明暗

　挑戦者の一人は言う。「これに比べたら他のリアリティー番組なんてお遊びだね」

　ただ歩くだけでも、無防備な素足の裏には鋭いトゲが刺さる。その傷が原因で感染症になり、命の危機に陥った挑戦者もいる。ハイエナに襲われかけ、体力を消耗していくばかりの男女は、何も持たない人間が自然界の中でどんなに非力かを思い知らされる。

　そんな究極のサバイバルのなかで問われるのは、２人のパートナーシップだが、初対面の上、どのペアも男女ともに個性は強烈。マッチョ気質の男性と気が強い女性の組み合わせとなることも多く、協力し合うどころか、なじり合い、互いの足をひっぱって、サバイバルはかえって困難になっていく。

　これは本物のリアリティー番組。幾多の試練に見舞われるペアが無事に帰ってこられるかどうか、番組が終わるまではわからない。全裸のチャレンジから目が離せない。（ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

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