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キャンプと音楽 すてきな一日 朝霧JAM スキニー・リスター、Gラブ・アンド・スペシャルソースら

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キャンプと音楽 すてきな一日 朝霧JAM スキニー・リスター、Gラブ・アンド・スペシャルソースら

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 富士山の裾野に広がる朝霧高原で11、12の両日、「朝霧JAM」が開催された。オーディエンスのほとんどがテント持参で参加する国内最大級のキャンプイン・フェスで、正式名称は「It’s a beautiful day Camp in 朝霧JAM」。その名の通り、国内外の一流バンドの演奏を楽しむことだけでなく、富士山を仰ぐ標高800メートル超の朝霧高原で、秋風を感じながら家族や仲間とキャンプをして、「すてきな一日」を過ごすことを大切にしたユニークなフェスだ。毎年、出演するバンドが発表される前に、ほとんどのチケットが売り切れてしまうことでも知られる。

 民謡調メロディー、お祭りムード

 14回目となる今年は台風19号の接近で直前まで開催が危ぶまれたが、前日に決行がアナウンスされ、20を超える国内外のバンドがステージに立った。

 朝霧JAMのスケジュールは、ほかのフェスに比べて、とてもゆったり組まれている。午後2時から音出しが始まった初日を盛り上げたのは、欧米各地の野外フェスで人気が高いロンドン出身のフォークロックバンド、スキニー・リスター。懐かしさを感じさせる民謡調のメロディーを取り入れた独自の音作りが魅力で、歌って踊れる女性ボーカルのローナ・トーマスと、アコースティックギターをかき鳴らしながら歌うダニエル・ヘプティンストールを中心に、お祭りムード全開のステージが展開された。昨年夏のフジロックで初来日して以来、日本での知名度も高まっている。

 バンドデビュー20周年の節目の年に、オリジナルメンバー3人が再結集して来日したGラブ・アンド・スペシャルソースは、Gラブことギャレット・ダットンがテクニック抜群のギターを渋く鳴らしながら、ボーカルとブルースハープ・ハーモニカで歌い上げた。ジミー・プレスコットのウッドベースと、ジェフリー・クレメンスのドラムが支えるリズムのドライブは快感そのものだ。

 夜になってひんやりし始めたころ、旅とともに音楽を続けてきたCaravanがピースフルなライブを披露し、初日の最後には爆音ジャズで人気のSOIL&”PIMP”SESSIONが会場を盛り上げた。

 ハンバート ハンバートの趣向

 2日目。心配された雨に降られることはなかったが、雲は厚い。残念ながら富士山の雄姿は隠れたままだ。

 恒例となっている朝のラジオ体操に続き、ステージに立ったのは男女デュオ、ハンバート ハンバート。しっとりと数曲聴かせた後、ギターの佐藤良成がバイオリンで童謡「アルプス一万尺」を弾きながら、ボーカルの佐野遊穂とともにステージから会場に降り立つと、思わぬ展開にオーディエンスは大喜び。一緒に歌いながら列を作って芝生の会場を練り歩き、満足感たっぷりのステージとなった。

 ダンサブルなインストゥルメンタル音楽を届けたYOUR SONG IS GOOD、南米コロンビアを拠点にサルサなど伝統のリズムとメロディーを取り入れながらも先鋭的なトラックを作っているクアンティックなどが続き、世界最強のリズム隊のひとつとされるスライ&ロビー・アンド・ザ・タクシー・ギャングが登場した。

 レゲエ音楽の代表的な存在であるピーター・トッシュをはじめ、ミック・ジャガー、ボブ・ディランら超大物たちをサポートしてきたスライ&ロビーが今回ゲストに迎えたのは、ジャマイカ出身で長年人気を保ってきたレゲエ歌手、ジョニー・オズボーン。リズム隊を中心にシンプルなイントロを繰り返すリワインドで会場をじわじわと盛り上げ、ジョニー・オズボーンが伸びのある声でスタンダードナンバーを聴かせるというステージ進行は、これぞレゲエのライブという展開だ。

 心臓の鼓動にも似ているといわれる極上のレゲエ・ビートに身を任せるうち、夕暮れがゆっくりと迫ってきた。(SANKEI EXPRESS

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