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生き方編 「パニック障害」と上手に付き合う
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前回は体調管理のお話をしました。自分の心と体とうまく付き合っていくって、とても大切なことですよね。私はパニック障害を抱えていますので、そのことをよく痛感させられます。
パニック障害とは、突然強い不安の発作が起こり、それが繰り返される症状のことです。私がパニック障害を発症したのは、忘れもしません。私が39歳だった年の11月29日のことです。当時、私はヘアメイクの個人事務所の経営者として、自分なりにすごく大変な時期でした。大勢のスタッフにお給料を支払わなければならない立場です。スタッフの教育でも、教えても教えてもうまくいかないこともありました。そんな責任の重さに、過呼吸の発作が。そこから一気にパニック障害になってしまったのです。
その当時は、夜が怖かった。仕事がなくなるんじゃないかという恐怖感です。倒れたら仕事がなくなってしまうというプレッシャーも、不安に拍車をかけました。
雨の日の高速道路も乗れませんでした。ここで発作が起きたらどうしようという不安感からです。ロケなどでしょうがなく乗るときは、救急病院がどこにあるかをチェックし、薬を飲み、自分をだましだまし乗り切っていました。新幹線もつらかったですね。前を向いているだけで、ふらついてしまう。ホテルの最上階や、地下でのロケも苦手です。すごく息苦しくなってしまうんです。
パニック障害の影響は、体にも表れます。私の場合、左目が開かなくなり、目の焦点があわなくなってしまいます。今でも、縁石の上を歩いたりして、平衡感覚をチェックしています。
パニック障害から私を救ってくれたのは、知人のある一言でした。「リラックスして体の力を抜くことが必要だ」。それから、だいぶ気持ちにもゆとりを持つことができるようになりました。
パニック障害との付き合いも10年以上になり、今は自分なりに対策を立てられるようになってきました。引き金になるような状況、タイミングを自分でメモしているのです。
何よりも大事なのは、兆候を早めにとらえることです。肩や首がこり出しますから、肩こりは絶対にためないようにしています。ほぼ毎日マッサージの先生に来ていただいて、リンパをほぐしてもらっています。
後は、疲れと寝不足。1回治ったように見えても、疲れているとやっぱり発作が起きてしまう。だから、寝ることを大事にしています。前回もお話しましたが、睡眠を最優先するのにはこういった理由もあるのです。
あとは、ムリせずに薬の力を借りる。調子が悪いときは、パニック障害の薬を1日1錠だけ飲む。薬はいつもお守り代わりに持ち歩いています。
精神的にも、自分の気持ちをうまく切り替えるコツが分かってきました。仕事一辺倒の生活を見直して、ウオーキングなどの気分転換を取り入れています。一言でいうと、「幸せを探す」ことでしょうか。1個でも2個でも3個でもいいから、小さな幸せを見つけるようにしています。自分の好きなビデオを見ることでもいいし、多少太ってもいいからおいしいものを食べて、だらしなくする。会いたくない人には、ムリして会わなくてもいいのです。他人に遅れをとるなんて、思わなくていい。自分の時間をしっかりとるようにしています。
パニック障害は持病だと思って、ストレスをためないように、心と体に気を遣って、毎日を乗り切っています。
愛を込めて IKKO(美容家 IKKO/SANKEI EXPRESS)