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種類・特徴知って チーズおいしく
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ボージョレ・ヌーボー解禁に向けチーズを取りそろえた売り場。フランス産の白カビ系やフレッシュチーズが合うという=2014年11月14日、東京都港区のカルディコーヒーファーム新橋店(兼松康撮影) 20日はボージョレ・ヌーボー(新酒)の解禁日。ワインのお供といえばチーズが定番だ。ワインの種類ごとに合わせやすいチーズのタイプや、それぞれの特徴を知っておけば、いつもと違う楽しみ方ができる。
11月から年末にかけ、チーズは一大需要期。ボージョレ解禁からクリスマスと、チーズを楽しむイベントなどが続くためだ。
キャメル珈琲(東京都世田谷区)が展開するコーヒー豆や輸入食材、酒類販売店の「カルディコーヒーファーム」では、14日からチーズの取扱商品数を拡大。店舗によって異なるが最大約150種のチーズを取りそろえ、ボージョレの解禁に備えた。
キャメル珈琲広報・販促企画室の山口さやかさんは「ボージョレはフランスのワインなので、チーズもフランス産にこだわってみるのがお勧め」と話す。
熟成させるタイプのチーズには、大きく分けるとチーズの表面に白カビを植え付けた白カビ系と、内部で青カビを繁殖させた青カビ系がある。キャメル珈琲は仏産白カビ系を代表するチーズの一つ、ブリーなどを拡充するほか、「チーズのおいしさがさらに引き立つ」ものとして、ジャムやはちみつ、ドライフルーツなども多数取り扱う。
「ボージョレはできたてのフレッシュなワインだけに、フレッシュなチーズも合う」と話すのは仏チーズ製造会社、フロマジェリー・ベルの日本法人、ベルジャポン(東京都港区)の大高寛社長。ベルジャポンは今年8月、熟成させないフレッシュチーズのブランド「ブルサン」を輸入から国内製造に切り替えた。これまでの輸入品では、賞味期限までの90日間のうち、50日程度が物流のためにかかり、販売できる期間が極めて短いことが難点だった。国内製造に切り替えることで物流にかかる時間を短縮するため、フランス本国からプロジェクトチームを10回以上招き、1年半以上の試作を経て、今夏の本格生産開始に結びつけた。大高社長は「フランスの人が味わっているのと同じ鮮度や口触りで楽しめるようになった」と胸を張る。
ベル社のサイコロ型チーズブランド「ベルキューブ」は、「赤ワインセレクト」「白ワインセレクト」「ビールセレクト」といった日本独自の区分で商品を展開。日本人に分かりやすい提案型の商品として、販売を伸ばしている。
ワインソムリエの浜田知佐さんは「ワインと料理は格を合わせることが大事といわれるが、色と色を合わせる方法もある」と話す。例えば同じ鶏肉料理でも、あっさりゆでたものなら白ワイン、トマトソースを使ったものなら明るい赤ワインといった具合だ。
チーズにも同様のことがいえ、ブリーの中でも「チーズの王様」と呼ばれるブリー・ド・モーには白ワイン、青カビ系には甘口の白ワインなどを合わせるのが定番とされる。「イタリアのフレッシュチーズのマスカルポーネなどで作ったカナッペはおすすめ」と浜田さん。ボージョレ解禁というイベント性と合わせて、「お好みのチーズを選んで、ボージョレと合う、合わないをみんなでわいわいとやるのも楽しい」と指摘する。
組み合わせのコツをちょっとつかめば、ワインとチーズの世界はさらに広がっていく。(兼松康/SANKEI EXPRESS)
≪ワインブーム再来≫
総務省の家計調査によると、1世帯当たりの年間ワイン購入価格は近年、上昇の一途だ。
1世帯の年間酒類購入金額は2010~13年の間、4万569円から4万2792円を推移しているが、ワインの購入価格は上昇を続け、10年の2476円から13年には3315円と、3割以上も上昇した。
ワインは1990年代になってブームを迎え、98年に年間購入量が3415円とピークに達したが、その後、減少し、2000円台半ばでの横ばい状態が続いていた。近年の購入価格上昇は、再びワイン人気が高まっていることを裏付けており、これに伴い、チーズの購入が増えることもありそうだ。(SANKEI EXPRESS)