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悪玉コレステロールを減らすEPAが豊富 サンマのソテー なすのアグロドルチェ添え
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サンマのソテー_なすのアグロドルチェ添え。※447kcal、塩分1.4グラム(1人分)
秋の味覚の代表格ともいえるサンマ。「秋に取れる刀のような形をした魚」ということで、漢字では「秋刀魚」と書きます。
栄養面では良質なタンパク質源、脂質に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、ビタミンB群、D、Eが豊富に含まれます。EPAは善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールを減らす働きが期待できます。DHAは脳のニューロンという神経細胞の突起の先端に含まれています。
ニューロンの突起がつながって神経回路を作り、情報伝達を行います。DHAが不足すると脳での情報伝達がうまくいかなくなるので、学習能力や記憶能力に影響が出ると考えられます。「魚を食べると頭がよくなる」と言われるのはこのためですが、魚を食べる習慣に加え、積極的に学ぶことをしなければ、頭がよくならないのはいうまでもありません。
その他、サンマには脂質やタンパク質の代謝を円滑にするビタミンB2やB6も多く含まれます。この2つのビタミンは肌荒れや口内炎予防にも欠かせません。サンマが出回る時期は限られますが、他の季節でサンマに期待できる栄養を補うなら、アジやイワシ、サバ、ブリ、サワラなどの青背魚を食べるようにしましょう。
脂ののった魚には和食だと大根おろしがつきものですが、今回はイタリアのシチリア風に「アグロドルチェ」を添えました。アグロドルチェとは、イタリア語で「甘酢っぱい」を意味します。サンマの脂と甘酢が好相性! ワインにも合い、おもてなしにもむく一品です。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:田中幸美(さちみ)/SANKEI EXPRESS)
≪サンマのソテー なすのアグロドルチェ添え≫
※447kcal、塩分1.4グラム(1人分)
サンマ 2尾(3枚におろす)
塩・こしょう 各少々
小麦粉 適宜
なす 2本(2センチの輪切り、または半月切りにする)
にんにくのみじん切り 少々
砂糖 大さじ1/2
赤ワインビネガー 1/8カップ
オリーブ油 大さじ1
松の実 小さじ1
〔1〕オリーブ油の半量を熱して、なすを炒め、しんなりしてきたらにんにくを加える。香りがたったら、砂糖を加え、なじんだら赤ワインビネガーを加える。さっと煮て松の実を加え、取り出す。
〔2〕サンマに塩、こしょうをふり、小麦粉を薄くまぶす。きれいにしたフライパンにオリーブ油の半量を熱して、両面を焼いてとりだす。
☆サンマはイワシやアジ、ブリでもよい。
☆松の実はなくてもよい。クルミでもよい。
☆赤ワインビネガーがない場合は、酢でもよい。
≪リンゴのレモンキャラメル≫
※146kcal 塩分0.4グラム(1人分)
リンゴ 1個(皮をむいて12等分のくし形切りにする)
A(レモン汁 1/2個、砂糖 大さじ2、バター 大さじ1、塩少々)
シナモンパウダー 少々
〔1〕フライパンにリンゴを入れ、Aを加え、蓋をして弱火にかける。
〔2〕10~15分ほど煮て、煮汁が出てきたら蓋を取って煮汁を煮詰める。鍋の中は触らないこと。キャラメル色に煮詰まったら、へらなどで煮汁をリンゴにからめ、汁けをとばす。
〔3〕皿に盛り、シナモンパウダーをふる。
☆バニラアイスクリームを添えてもよい。
☆リンゴのほか、柿、バナナでもよい。