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インドの新星スラ・ヴィンヤーズ 青木冨美子

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インドの新星スラ・ヴィンヤーズ 青木冨美子

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インドの新星スラ・ヴィンヤーズ=2014年11月2日(青木冨美子さん撮影)  【ワインのこころ】

 アジア圏で注目すべきワイナリーの一つがインドのスラ・ヴィンヤーズ(以後スラ)で、このワイナリーを代表する品種はソーヴィニヨン・ブラン(SB)です。

 私が初めてスラのワインに出合ったのは2008年の3月。尊敬するSBのスペシャリストから「インドに素晴らしいSBがある」と聞かされたことがキッカケです。標高600メートルの冷涼なエリアから生まれたワインはきれいな酸味と清涼感がとても印象的でした。それから6年!

 今月1日と2日の両日、日本で開催されていたVINEXPO NIPPONのセミナーで、スラのワインと再会しました。それもオーナーのラジーヴ・サマント講師によるセミナーでのことです。SB2013=写真左から2本目=はグレープフルーツやパッションフルーツ、青草、舌の上に広がるミネラル感が魅力的でした。「インドは7月雨期になるので、ぶどうの収穫は2月から3月にかけて行います。12月と1月は日中の温度が30度、夜間は12度まで下がるので、その温度差によって、ぶどうにきれいな酸味が備わります」とサマント当主。

 ワイナリーのネーミング“スラ”は当主の母親の名前で、崇高な“スーラ(太陽)”はラベルにしっかりと描かれています。

 インド国内で初めて生産されたSBはスラ・ヴィンヤーズのもので、国内外で高い人気を誇っています。今回のセミナーではロゼ・スパークリングの他、白ブドウのヴィオニエや甘口のシュナン・ブラン、黒ブドウのシラーを試飲しましたが、いずれにも丁寧な造りを感じました。インドのワインの認識を大きく変える生産者です。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS

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