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カリフォルニアの巨大なグレープ・ハーベスター 青木冨美子

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カリフォルニアの巨大なグレープ・ハーベスター 青木冨美子

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ハーン・エステートで作業中のグレープ・ハーベスター(ブドウ自動収穫機)=2014年9月9日(青木冨美子さん撮影)  【ワインのこころ】

 ワインインスティテュート主催カリフォルニア・バイ・ザ・グラス・プロモーションの優秀店向け研修ツアーに同行し、9月7日から14日まで、収穫真っ盛りのカリフォルニアを訪問してきました。

 収穫作業で一番印象的だったのは、グレープ・ハーベスター(ブドウ自動収穫機)の稼働風景=写真。9年前、日本で初めて導入をした北海道ワインの自社農園『鶴沼ワイナリー』で、その雄姿と作業の様子は見ていますが、10トン超の巨体で機敏に走行する収穫機に今回改めて感心しました!

 グレープ・ハーベスターを使っていたのは『ハーン・エステート』。ロサンゼルスとサンフランシスコのほぼ中間に位置するセントラルコーストのモントレー郡サンタ・ルチア・ハイランド(SLH)にあります。ちなみにSLHは1970年代には寒くてブドウ栽培には向かないといわれていたエリアですが、近年、冷涼産地向きのシャルドネやピノ・ノワールから秀逸なワインを生産しています。

 ハーン・エステートの自社畑は約445ヘクタール。8割が機械摘みで、最盛期には4台の収穫機がフル稼働。1台で55人が8時間作業するのと同じ収穫力があります。日本では東京ドーム約100個分(約447ヘクタール)の敷地を誇る北海道ワインが1台所有しているだけなので、一般のワインラバーさんが収穫機を目にする機会はほとんどないと思います。カリフォルニアの研修ツアーでもグレープ・ハーベスターの登場と、その圧倒的な存在感は参加者全員をクギ付け状態にしていました。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS

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