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【香港民主化デモ】「香港の未来を守りなさい」 デモ学生リーダーの日本人母、息子を鼓舞

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【香港民主化デモ】「香港の未来を守りなさい」 デモ学生リーダーの日本人母、息子を鼓舞

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香港のデモ隊が占拠する現場に立つ、学生団体の指導者の母である平井悦子さん=2014年11月20日、中国(河崎真澄撮影)  香港で民主的な選挙を求めて50日以上続く街頭占拠デモを懸命に応援する日本人女性がいる。1992年から香港に住み、香港人の夫との間に生まれた大学生の息子が、デモを主導する学生団体のリーダーを務める長崎市出身の平井悦子さん(44)だ。20歳の未来(みお)さんを「民主社会である香港の未来を守ることがあなたの運命」と鼓舞。日本語教師を務める傍ら、自らも毎日、占拠現場を訪れている。

 「負傷しないか心配だったが、すごく誇らしい気持ちにもなった」。民主派学生の抗議が強まっていた9月、夫とテレビでニュースを見ていた悦子さんは、警察隊とにらみあうデモ隊の先頭にいた息子の姿を画面にみつけ、声を上げた。

 香港バプテスト大学の1年生だった未来さんが、今年の春、立候補して学生会長に就任したのは知っていたが、民主化要求のデモ隊を率いる活動までしているとは知らなかった。ロンドン留学時に知り合った夫の陳国強さん(48)は地域の民主化活動に熱心で、未来君に影響を与えたという。

 悦子さんは97年の中国返還前と比べ、「警察など行政機関の規律が乱れ、透明度が悪くなった」と感じている。「一国二制度といいながら言論の自由が制限され始めており、中国共産党政権の波に、香港がのみ込まれる恐怖心が抑えられなくなった」とも話した。

 未来さんら学生デモ隊の街頭占拠について、「いつまで続けるべきか迷いもあるし、共産党政権がすぐに譲歩するとは思えない」と明かす。だが、「いま撤退したら何も残らない。民主化に向けて種をまいたことは事実で、未来と名付けた息子には香港の未来を守りなさい、と祈るような気持ちで話している」という。

 もどかしいのは、「香港民主派デモへの日本からの関心が徐々に薄らいでいること」だ。悦子さんは「日本人は自分たちの政府を批判しても、何を言っても逮捕されない民主社会があるのが当たり前だと思っていないだろうか。(香港の民主化要求デモを見て)守り抜かねばならないものを大事にしてほしい」と訴えた。(香港 河崎真澄/SANKEI EXPRESS

 ≪繁華街の占拠、25日以降に強制撤去≫

 香港の裁判所は20日、九竜地区の繁華街モンコック(旺角)の一部の通りについて占拠禁止命令の異議申し立ての審理を行い、21日に決定を出すことを決めた。複数の地元メディアによると、強制撤去は25日以降に順次行われる見通しとなった。

 撤去には激しい抵抗が予想され、香港紙によると、当局は警官約1500人で警戒に当たる計画。旺角で学生らは一部の通りと、大通りのうち数百人が座り込みを続ける約500メートルの部分の2カ所を占拠。大通りの占拠禁止命令の審理も21日に終了するとみられる。

 一方、一部の若者らが?日未明、立法会(議会)で行った破壊行為に、香港政府や親中派議員だけでなく、デモを主導する学生団体からも批判が相次いでいる。(共同/SANKEI EXPRESS

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