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日豪経済連携への弾みは「GRANGE」から 青木冨美子

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日豪経済連携への弾みは「GRANGE」から 青木冨美子

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グランジを手に駐日オーストラリア大使ブルース・ミラー氏(左)とペンフォールド社醸造総責任者ピーター・ゲイゴ氏(右)=2014年11月25日(青木冨美子さん撮影)  【ワインのこころ】

 来年から日本とオーストラリア間で締結された日豪経済連携協定(JAEPA)がスタートします。日本は10年前と比べ、輸入ワインの実績は約60%伸びていて、消費者のワインへの関心も高まっています。

 先日、南オーストラリアの州都アデレード近郊マギルを拠点とするペンフォールド社から醸造総責任者のピーター・ゲイゴ氏=写真右=が来日しました。ペンフォールド社は1844年創業で、世界で一番大きなブティックワイナリーを自負する生産者です。ワインはお買得タイプから超高級タイプまで幅広いレンジがあります。

 フラッグシップの“GRANGE(グランジ)”は世界屈指の赤ワインで、初ヴィンテージ(VT)は1951年。それ以降、毎年生産されています。今回はゲイゴ氏の自信作、最新VTの2010年(シラーズ96%、カベルネ・ソーヴィニヨン4%)と1920年以来の暑い夏だったという2001年(シラーズ99%、カベルネ・ソーヴィニヨン1%)を比較試飲しました。双方ともバランスのとれた味わいで、特に舌の上に広がる優しいタンニンが魅力的でした。

 駐日オーストラリア大使ブルース・ミラー氏=写真左=は、「ペンフォールドの優雅で高級なイメージはオーストラリアワイン全体の印象をより良いものにし、市場シェアをさらに伸ばしていくことでしょう。JAEPAの発効を機に、高品質なワインを追求する日本の皆さんにオーストラリアワインの良さを再発見していただきたいです」とあいさつ。ワインの関税が、現行の15%から年々減税され、一定期間(最長7年)を経て完全撤廃されるJAEPA効果に期待しましょう。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS

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