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「私たちが欲しいのは本とペンだけ」 マララさん ノーベル平和賞の意義強調
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記者会見の会場に到着したマララ・ユスフザイさん(右手前)と共同受賞者のカイラシュ・サトヤルティさん(左)。後方はノルウェー・ノーベル賞委員会のトールビョルン・ヤーグラン委員長=2014年12月9日、ノルウェー・首都オスロ(ロイター) パキスタンで女子教育の権利を訴え、史上最年少の17歳でノーベル平和賞を受けるマララ・ユスフザイさんが9日、授賞式を前にオスロで記者会見した。共同受賞者のカイラシュ・サトヤルティさん(60)も同席し、子供の教育普及や権利擁護を後押しする今年の平和賞の意義を強調した。
記者会見で、マララさんは「私たちが求めているのは特別なものではなく、本とペンだけだ」と述べ、全ての子供が教育を受けられるよう世界に呼び掛けた。
これに先立ち、マララさんは8日、授賞式のため英国を出発する前、AP通信に対し、「子供たちが学校に行けず教育を受けられないのに、『なぜ何とかしないのか』と世界の指導者らに言いたい」と訴えていた。
また、マララさんは10日に行われる授賞式に、同じく女子教育のために活動するパキスタン、シリア、ナイジェリアの少女ら5人を特別に招待した。各地で闘う少女たちの代表が授賞式に集まることとなり、ノーベル賞史上初の“少女代表団”になるという。
マララさんは8日の声明で、自分の発言は独りの声ではないとした上で、「平和賞は、あらゆる場所で教育を望む全ての少女のためにある」と連帯を強調。5人は教育普及の運動を共に担う「姉妹」だと訴えた。
マララさんはパキスタンで2009年からイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の女子教育抑圧をブログで告発し、12年10月、下校途中に通学バスに乗り込んできたTTPの男に銃撃された。頭部と肩を負傷して重体となり、英バーミンガムの病院に搬送されたが、13年初めに退院した。
招待者のうち2人は、銃撃された当時、同じバスに乗っていて銃弾を受けた学友。負傷から回復した後、英国の学校に受け入れられ、医師になろうと勉強中だ。このうち、シャジア・ラムザンさん(16)は「特別な瞬間を私たちと分かち合えるようにしたマララに感謝します」とコメントした。
他に招待したのは、ヨルダンのシリア難民キャンプで仲間に共に学校に行くよう促している少女、イスラム過激派ボコ・ハラムが女子生徒200人以上を拉致したナイジェリアで自ら手本となって女子教育に貢献する少女、性的暴行を受けた後、裁きを求めて闘う若いパキスタン女性。
一方、非政府組織(NGO)代表のサトヤルティさんは1980年代以降、児童労働や搾取に苦しむインドの子供の救出活動を続けてきた。
ノルウェーのノーベル賞委員会は2人について「子供や若者の抑圧への抵抗、全ての子供が教育を受ける権利に向けた努力」を評価した。授賞式は10日午後、オスロ市庁舎で行われ、賞金800万スウェーデンクローナ(約1億3000万円)が2人に贈られる。
マララさんは8日も出発直前まで、在住する英国で授業に出席した。最近は進学に向けた試験勉強で忙しいが、この1週間は受賞演説の原稿づくりに集中したという。(共同/SANKEI EXPRESS)