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【Q&A】訪日外国人 「20年2000万人」へ受け入れ態勢充実必要

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【Q&A】訪日外国人 「20年2000万人」へ受け入れ態勢充実必要

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2014年12月22日に成田空港で行われた「訪日外国人1300万人達成」の記念セレモニー=千葉県成田市(宮川浩和撮影)  日本を訪れる外国人旅行者数が飛躍的に伸びています。政府観光局の推計によると2014年は1341万3600人で、過去最高だった13年を約300万人上回りました。

 Q 好調の理由は

 A 和食も含めた日本文化が注目される中、円安で日本での買い物や宿泊の費用が割安になっていることが最大の追い風といえます。経済成長が進む東南アジアの観光ビザ緩和も大きいです。アジアの7つの国・地域が上位10位に入りました。

 Q 東京などで大量の土産物を求める中国の人たちが話題となっていますね

 A 中国は、台湾(282万9800人)、韓国(275万5300人)に次ぐ3位の240万9200人でした。13年と比べ83%も増えました。観光庁の推計によると、14年に訪日客が使ったお金は全体で2兆305億円でしたが、中国は5583億円で断然トップでした。昨年10月に消費税免税の対象が化粧品や食品にも広がり、買い物が目的の人も多いと思われます。

 Q 訪日客は今後も増えそうですか

 A 太田昭宏国土交通相は、東京五輪・パラリンピックが開催される20年に2000万人とする政府目標について「現実味を帯びてきた」と述べ、15年は1500万人超えも期待できるとの見通しを示しています。

 Q 課題はありますか

 A 外国人旅行者受け入れ数の国際比較(13年)によると日本は27位で、中国(5568万6000人)や韓国(1217万6000人)よりも下でした。世界的には、島国で渡航が大変な日本を訪れる人は少ないのが現状です。羽田、成田空港の機能強化、宿泊施設や貸し切りバス不足への対応など、必要な取り組みはたくさんあります。

 Q 外国人受け入れ態勢の充実が求められますね

 A 言葉の問題や、無料公衆無線LAN環境などで不便さを感じている外国人が多いようです。地方空港での出入国審査の迅速化も重要です。

 Q 有名な観光地だけでなく、自然や伝統文化が豊かな地方もぜひ訪れてほしいですね

 A 政府は、地方空港を利用して複数の都道府県を訪ねてもらう「広域観光周遊ルート」づくりを進めます。地方自治体が提案し、15年中に数カ所を認定する予定です。大都市に偏っている免税店を地方にも増やすことで、地酒などの特産品を買ってもらうことも目指しています。

 ≪政府主導で地方の魅力アピール≫

 観光庁は、外国人旅行客に地方空港を利用して複数の都道府県を訪ねてもらう「広域観光周遊ルート」づくりに乗り出す。外国人の訪問先は東京や京都などに偏っているが、さまざまな地方の自然や伝統文化といった魅力をアピールし「地方創生」につなげる。

 地方自治体からの提案を募り、有識者会議で議論し、今年夏をめどに複数のルートを認定。無料で使える公衆無線LANサービス「WiFi(ワイファイ)」や免税店、交通アクセスなどの整備を補助する。

 6泊以上滞在してもらうことを想定しており、観光庁の担当者は「地域で連携し、ストーリー性のあるルートを海外に発信してもらいたい」と話している。

 中世の面影を残す都市や城をバスで巡ることができるドイツのロマンチック街道の日本版をイメージしている。国内の先行事例としては、東海から北陸地方を南北に結ぶルートを、関係自治体が中国人に人気がある竜に見立てた「昇竜道プロジェクト」としてPRしている。

 観光庁によると、2013年の外国人の延べ宿泊者は約3350万人で、都道府県別にみると東京、大阪、北海道、京都、千葉の上位5位だけで過半数を占めており、地方を訪れる外国人はまだ少ないのが現状だ。(SANKEI EXPRESS

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