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かわいい、収納たっぷりバッグ ヴェラ・ブラッドリー
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広々した店内はベビーカーを押しながらでもゆっくり商品を見られるよう配慮、ソファもある=2015年1月8日、東京都渋谷区(三尾郁恵撮影)
キルティング・バッグを中心とする米国の「ヴェラ・ブラッドリー」が、日本初となる旗艦店を東京・代官山に出した。花や自然をモチーフにした色柄の鮮やかなバッグや小物は収納たっぷりで丈夫であるなど、ファッション性と機能性を兼ね備えた優れモノ。昨年10月のオープン以来、店内はベビーカーを押す「ママさん」やファッション好きの女性たちで終日、にぎわいを見せている。
「あ、あそこよ」「行ってみよう」。1月のウイークデーの午後、東急線代官山駅から直結する商業ビルにある「ヴェラ・ブラッドリー代官山店」に、電車から降りたばかりの2人の女性連れが吸い込まれていった。おしゃれなセレクトショップが立ち並ぶ代官山で、ひときわ目立つ鮮やかな色柄のバッグがディスプレーされている。日中は子供連れを含む多くの女性客でにぎわっている。
ヴェラ・ブラッドリーは1982年、米インディアナ州に住むバーバラ・ベッカードとパトリシア・ミラーの2人が「手にするだけで気分が晴れるようなバッグを作りたい」と創業。ブランド名はバーバラの母の名から取っており、1930年代にモデルとして活躍、そのクラシカルで華やか、かつモダンだったたたずまいがコンセプトとなっている。
旅行用を手始めに普段使いのさまざまなサイズのバッグ、小物、文具類など取り扱いを広げて行った。いまや米国では女性中心に子供からおばあちゃんまで、幅広い層に愛されているブランドだ。
現在は全米に65店を展開、北米以外では日本が初の出店先となる。ハワイの大型ショッピングセンターなど、米国の店舗で商品を購入した人たちの口コミで人気が広がり、日本には2011年に上陸。昨年10月には東京の二子玉川と代官山に路面店を相次いで出店、3月には兵庫県西宮市に出店する予定だ。
特徴は自然をモチーフにペイズリーを基調とした鮮やかな色柄。常時10~15パターンがあり、3カ月ごとに3~4種類を入れ替えている。例えば2014年秋冬の新作「ムーン・ブルームス」は夜に咲く花をイメージ。限定販売の復刻版「シッティング・イン・ア・ツリー」は木に青い鳥が止まっている様子を描いている自然への賛歌だという。裏地は別のデザインが施され別途、表地に生かしたアイテムもある。
旅行カバンから始まったブランドであることから収納性と機能性を重視。バッグは内ポケットが多く、ストラップの長さも調節可能、バッグの底には中敷きを入れるなど丈夫で使いやすい。気に入ったプリントで、さまざまなアイテムをコレクションする人も多いという。財布やカード入れ、スマートフォンケースは贈り物にも重宝されている。
2014年秋冬からは初めてとなるレザーとフェイクレザーのコレクションを発表。20~30歳代の働く女性層に向けたラインナップで、レザーはキルティングのデザインを生かしたステッチを効かせた鮮やかな色もそろう。フェイクもバリエーションが豊富で、レザーより大きいサイズでも軽くて持ちやすい。
こうした商品がそろう代官山の店は20~30歳代がターゲット。ベビーカーを押しながら家族そろって見て回れるよう、通路はゆったりしておりソファも備えた。ママさんたちに大人気なのが万能ケース「オール・イン・ワン クロスボディ」。スマホも入るポーチで、カードなど収納機能もバッチリ。これ一つ持って外出できる便利さがある。さらに定番の大型トート「ヴェラ」に小型ポシェット「フラニー」を併せ持つスタイルも、荷物が多くても整理できて持ち運べると、特にママさんたちに人気があるという。
ほか傘、ブランケット、ペン、ノートなど小物が多数。代官山には海外からの観光客も増えている。今後は米国のみで扱っているホームウエアなどの展開も検討する方針だ。(文:藤沢志穂子/撮影:三尾郁恵/SANKEI EXPRESS)