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「血圧低下」「善玉コレステロール値上昇」 チョコレートに健康効果、実証研究で確認
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愛知学院大学心身科学部の大澤俊彦教授=2015年1月20日(ニュースペース・コム撮影) 愛知県蒲郡(がまごおり)市と愛知学院大学、明治(東京都江東区)の産官学共同で男女347人を対象に「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」を行ったところ、カカオポリフェノールを多く含むチョコレートを1カ月間、毎日一定量摂取すると、血圧低下やHDL(善玉)コレステロール値上昇などの効果があることが分かった。これだけの大規模調査での実証研究は日本では初めて。2月14日のバレンタインデーに向けて、「チョコレートの健康効果」が関心を集めそうだ。
この実証研究は、蒲郡市の「ヘルスケア計画」に基づくもので、同市内外の45~69歳の男女347人にカカオポリフェノールを多く含むチョコレート(カカオ分72%のチョコレート)を毎日25グラム、4週間摂取してもらい、前後の血圧と脂質や糖の代謝を調べ、生活習慣病改善の効果を探った。
この結果、血圧については対象者を高血圧群(82人)と正常血圧群(265人)に分けて最高血圧の変化を調べたところ、高血圧群で平均5.86mmHgの低下を確認。正常血圧群では平均1.62mmHgの低下があり、血圧が高めの人に対して、より低下効果があることが明らかになった。対象者全体でみても、最高血圧・最低血圧ともに統計的に有意な減少傾向がみられた。
血管中のLDL(悪玉)コレステロールを排除する役割を持つHDL(善玉)コレステロールの数値をみたとろ、対象者全体で平均値が1.8mg/dl上昇、これも高い有意性をもっていることが分かった。
対象者全員に健康に関するアンケートを実施したところ、摂取していた1カ月の間「精神的にも肉体的にも活動的だった」ことが分かった。また、全員の体重と肥満度を示すBMIの数値にほとんど変化はなく、25グラム程度のチョコレートの毎日の摂取は「体重の増加につながらない」ことも確認された。
実証研究にあたった愛知学院大学心身科学部の大澤俊彦教授は「日本で初めての大規模調査でしたが、驚くほどの結果が出たと思います。血圧は血管が詰まり、細くなることで上昇しますが、チョコレートを食べることで血管を広げる作用が期待できることが分かりました。また、重要なコレステロールのバランスにおいても、カカオポリフェノールのもつ強力な酸化抑制効果が考えられます」と話す。
この結果をもとに男女500人にアンケートしたところ、約8割が「血圧低下などチョコレートの健康効果は意外」と驚きながら、「関心や興味がある」も8割近くあった。こうした効果を知って「チョコレートを毎日の生活に取り入れたいか」と聞いたところ、「取り入れたい」が約82%にのぼった。
≪大人の女性は家族に「健康」もプレゼント≫
トレンド総研が、20~44歳の“大人の女性”250人に「バレンタインデープレゼントに関する調査」を行ったところ、プレゼントをあげようと思う相手については夫49%に続いて、父親36%、子供22%、交際相手17%、自分自身14%の順で祖父も11%あった。恋愛イベントのイメージが強いバレンタインデーだが、“大人の女性”にとっては、「家族へプレゼントを贈る日」という意味合いも強いことが分かった。
同性の友人に贈る“友チョコ”や自分へのご褒美という“自分チョコ”も盛り上がりを見せているが、こうした回答がもっとも多かった20代でみても、それよりも祖父22%が上回る結果が出た。
父親と祖父に贈るプレゼントも圧倒的にチョコレートが多い。“パパチョコ”“ジジチョコ”ももはや定番の贈り物といえそう。血圧の低下など生活習慣病の改善効果が実証研究で裏付けられたことで、「家族に高カカオチョコレート」の傾向に拍車がかかるかもしれない。(ニュースペース・コム編集部、写真も/SANKEI EXPRESS)