SankeiBiz for mobile

パリ騒然 無人機目撃の謎 アルジャジーラ記者3人拘束も関与不明

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの国際

パリ騒然 無人機目撃の謎 アルジャジーラ記者3人拘束も関与不明

更新

夜のライトアップでサーチライトを点灯させるエッフェル塔。首都パリの上空では、謎の無人飛行機の目撃情報が相次いでいる=2015年2月24日、フランス(ロイター)  フランスの首都パリの上空で23日深夜から25日未明にかけ、夜間に不審な小型無人機が飛行しているとの目撃情報が警察などに多数、寄せられた。無人機の夜間飛行は全面禁止のうえ、1月に17人の死者を出した風刺週刊紙テロ襲撃事件以降、当局が警戒態勢を強化している最中の不審機騒ぎに緊張が走ったが、25日午後、捜査当局は3人を拘束したと発表した。しかし、拘束されたのが中東カタールの衛星テレビ局、アルジャジーラの記者だったため、当局や市民に困惑が広がっている。

 エッフェル塔や国会上空

 フランス通信(AFP)や英BBC放送(電子版)などによると、拘束された記者3人は70歳、54歳、36歳で、25日にパリ西部の森林公園「ブローニュの森」の上空で無人機を飛ばしていた疑い。捜査当局者はAFPに「1人が無人機を操縦し、別の1人がその様子を撮影し、もう1人が2人の様子を眺めていた」と説明した。だが、一連の無人機の夜間飛行との関連性や、飛行の目的などは今のところ不明といい、無人機の謎は深まるばかりだ。

 一方、アルジャジーラ側は公式ツイッターで「3人の記者は、最近のパリでの無人機騒ぎについて取材していて警察に拘束された」とコメントし、夜間の無人機の飛行には関わっていないとの認識を示した。

 無人機の飛行は、24日午後11時~25日の午前2時だけでも、パリ中心部にあるエッフェル塔やバスチーユ広場、米国大使館、国会議事堂上空などで5機の目撃情報があり、前日にもほぼ同じ数の無人機の目撃情報が警察などに寄せられた。

 フランスでは無免許の無人機操縦を法律で禁じているが、パリでは免許があっても高度6000メートル以下の飛行は禁止だ。さらに夜間は全面禁止とされる。目撃された無人機は夜間、約300メートルの高さを飛んでいたとされ、最高1年の実刑か7万5000ユーロ(約1010万円)の罰金が科せられる。

 仏政府「過度な心配不要」

 フランスではこれ以前にも無人機が騒ぎを起こしている。昨年10月にはイスラエル人の観光客がノートルダム大聖堂の上空で小型無人機を飛ばしたため、400ユーロの罰金に加え、一晩、刑務所で過ごす羽目になった。

 また、昨年10月~今年1月には、少なくとも13カ所の原子力発電所のほか、軍事施設上空で無人機の飛行が確認されたほか、1月にはフランソワ・オランド大統領(60)の官邸であるエリゼ宮周辺でも無人機が飛んでいたと問題になった。

 こうした騒ぎの後、イスラム系武装集団による風刺週刊紙へのテロ襲撃が発生したわけで、警察当局はAFPに「(1月のテロ以降)多くの重要施設は(無人機などからの)警護に努めており、今後、空にも目を向けるような法の執行を求めたい」と意気込んだ。

 ステファーヌ・ルフォル仏政府報道官(55)も25日の会見で「心配するほどではないが、警戒は必要だ。真剣に対応すべき問題だ」と話した。

 一方、航空保安に詳しい仏犯罪学者クリストフ・ノダン氏は2月25日付米紙USATODAY(電子版)に、23~24日に飛んだ無人機について、数千ドルの製造費をかけており、「玩具ではない」としながらも、「最悪のケースは誰かの頭上に墜落すること」で、大きな脅威にはならないとの認識を示した。(SANKEI EXPRESS

ランキング