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【男子テニス】錦織、決勝へ 世界ランク4位以上に

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【男子テニス】錦織、決勝へ 世界ランク4位以上に

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ケビン・アンダーソン(南アフリカ)を下して世界ランキング4位となり喜ぶ錦織圭(にしこり・けい)=2015年2月27日、メキシコ・ゲレーロ州アカプルコ(AP)  ≪フェレールと対戦≫

 テニスのメキシコ・オープンは2月27日、メキシコのアカプルコで行われ、男子シングルス準決勝で第1シードの錦織圭(にしこり・けい、日清食品)と第2シードのダビド・フェレール(スペイン)が勝ち、28日(日本時間3月1日)の決勝で対戦することになった。

 世界ランキング5位の錦織は世界15位で第4シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)を6-2、3-6、6-3で下した。大会後の3月2日付世界ランキングは自己最高の4位となる。コンピューターによる現行制度では女子のクルム伊達公子(エステティックTBC)が1995年に記録した順位と並んで日本勢最高となる。

 錦織は第2セットで今大会初めてセットを落とした。第3セットはストロークで主導権を握り、0-1から4ゲームを連取し、押し切った。

 錦織が優勝し、ラファエル・ナダル(スペイン)がアルゼンチン・オープンで優勝を逃せば世界ランクは3位まで浮上する。(共同/SANKEI EXPRESS

 ≪力の差見せつけ≫

 2時間を超えたフルセットの戦いの勝負どころで、世界ランキング5位の錦織(にしこり)が世界15位のアンダーソンに力の差を見せつけた。日本勢単独最多のツアー通算9度目の制覇へ前進し「新しい優勝トロフィーを手に入れたい」と宣言した。

 第2セットを奪われ、今大会初めてセットを落とした。それでも「相手はトップ5の選手じゃないので、いつか流れが来ると思っていた」と、挽回の機会をうかがっていた。第3セットの第1ゲームをブレークされたが、直後に第1セットのような集中力を発揮してブレークバック。一気に4ゲームを連取し、相手の勢いを止めた。

 頭の中に世界ランキングの数字はない。自己最高の4位浮上が決まっても「本当に申し訳ないけど、どうも思っていない。どうせ上がるし下がるし」と苦笑いするだけだ。純粋に強さを求める姿勢が限りない成長へつながっている。

 世界5位から4位への浮上は大きな価値がある。四大大会などでトップ4のシードは別格。準々決勝まで基本的には格上と当たらず、頂点への道がより開ける。3位になる可能性を秘めた決勝では、過去の対戦で7勝3敗とリードするフェレールの挑戦を受ける。(共同/SANKEI EXPRESS

 ≪現行前 佐藤3位が最高≫

 錦織(にしこり)の世界ランキング4位浮上が決まった。現行のランキング制度前は識者が順位を付け、1933年に男子の佐藤次郎が最高の3位を記録した。21年には清水善造が4位。26年に原田武一、38年に山岸二郎がそれぞれ7位にランクされた。

 1年間の成績を対象にコンピューターで換算する現在のシステムになってからは女子で95年にクルム伊達が4位。杉山愛は2004年に8位をマークした。男子は錦織が台頭するまで、松岡修造が92年に記録した46位が最高だった。

 現在、男子は原則的に出場18大会(ATPツアー・ファイナル進出者は19大会)の合計ポイントで決まる。前年末の順位が30位以内の選手は四大大会、格付けが高いマスターズ大会が年間9大会のうち8大会の成績と、他の6大会の結果が換算される。(共同/SANKEI EXPRESS

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