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印「ラーマ・ナバミ」のお祭り 古代の叙事詩 主人公の誕生日

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印「ラーマ・ナバミ」のお祭り 古代の叙事詩 主人公の誕生日

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ヒンズー教の祭り「ラーマ・ナバミ」の期間中、生きた女神「クマリ」としてあがめられる少女たち=2015年3月28日、インド・西ベンガル州コルカタ(AP)  ≪「理想の生き方」静かに祈り≫

 古代インドの長編叙事詩「ラーマーヤナ」の主人公、ラーマ王子の誕生日を祝う祭り「Ram Navami(ラーマ・ナバミ)」がインド全土で盛大に行われた。ヒンズー教の暦で3月あるいは4月の新月の日から9日目がその誕生の日とされ、今年は3月28日がそれにあたった。

 新月からの9日間は、寺院や「アシュラム」と呼ばれるヨガなどの精神的修行をする道場で「ラーマーヤナ」が詠み上げられ、あちこちで講話が開かれる。敬虔(けいけん)な信者の多くはこの期間断食をして過ごすという。

 また、この日はラーマ王子と妃のシータ姫の結婚記念日としても知られ、多くの家庭は2人の像を飾って家族一緒に祈りをささげるという。

 「ラーマーヤナ」は、邦訳が「ラーマ王行状記」。紀元前にサンスクリット語で書かれ、全7巻、4万8000行に及ぶ。コーサラ国のラーマ王子が、誘拐された妻、シータ姫を救い出す愛と冒険の物語だ。

 キリスト教の「聖書」やイスラム教の「コーラン」のような聖典を持たないヒンズー教において、「ラーマーヤナ」はもう一つの叙事詩「マハーバーラタ」とともにヒンズー教信者の心のよりどころになっている書物だという。

 ラーマ王子は、正義や美徳の象徴としてあがめられる神で、ヒンズー教の最高神、ビシュヌ神の化身といわれる。また、ラーマ王子の生き方は人間の理想とされる。誕生までの9日間は、酷暑の前の穏やかな気候の中でラーマの名前があちこちに響き渡り、人々は静粛な気持ちで過ごす。

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