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【男子テニス】国枝5年ぶり全仏2冠 「気持ち良く戦えた」

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【男子テニス】国枝5年ぶり全仏2冠 「気持ち良く戦えた」

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全仏オープン車いすの部の男子シングルス、ダブルスを制し、二つの盾を手に喜ぶ国枝慎吾=2015年6月5日、フランス・首都パリ(共同)  テニスの全仏オープン車いすの部は5日、パリのローランギャロスで行われ、男子の国枝慎吾(31)=ユニクロ=がゴードン・リード(英国)と組んだダブルス決勝でグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)ニコラ・パイファー(フランス)組を6-1、7-6で下し、自身2年ぶり6度目となる優勝を果たした。この日、先にシングルス決勝でステファン・ウデ(フランス)を6-1、6-0で下し、2年連続6度目の優勝を決めた国枝は、全仏では2010年以来の2冠を達成した。

 ダブルス決勝で、国枝は第2セットのタイブレークを制して優勝を決めると、リードと抱き合って喜んだ。「(単複2冠は)目標としていたのでうれしい。まだまだ国枝は強い、と周りに思わせることができた」と胸を張った。「シングルスよりリラックスしてできる。やればやるほどかみ合う」と楽しみを感じながら、頂点に立った。

 表彰式では「気持ち良く(単複とも)決勝を戦えた。クレーコートでもハードコートと同じように違和感なくプレーできた。今までで最も充実している。やりたいテニスを実現できた」と爽快感に浸った。

 国枝にとってクレーコートで行われる全仏は「鬼門」だった。ハードコートより機動力が落ち、武器のチェアワークを発揮することが難しい。シングルスでは2011年に5連覇を逃し、12年から2年連続でライバルのウデに決勝で敗れていた。苦手克服のため体幹トレーニングを徹底した。ウデには昨年、雪辱すると今大会の決勝では1ゲームしか与えない完勝を収めた。

 車いすテニス界の第一人者は「若手の壁として立ちはだかりたい」と貫禄を漂わせた。来年のリオデジャネイロ・パラリンピックでは3大会連続の金メダルを狙う。「20年東京パラリンピックで4連覇を懸けて戦えるようにしたい。それまでは気を抜けない」と意欲をかき立てた。(共同/SANKEI EXPRESS

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