SankeiBiz for mobile

【女子テニス】女王の底力 セリーナ3度目全仏V「特別な勝利」

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのスポーツ

【女子テニス】女王の底力 セリーナ3度目全仏V「特別な勝利」

更新

女子シングルス決勝でルーシー・サファロバを破り、優勝したセリーナ・ウィリアムズ=2015年6月6日、フランス・首都パリ(共同)  テニス全仏オープン第14日は6日、パリのローランギャロスで行われ、女子シングルス決勝で第1シードの33歳、セリーナ・ウィリアムズ(米国)が第13シードで28歳のルーシー・サファロバ(チェコ)を6-3、6-7、6-2で破り、2年ぶり3度目の優勝を果たした。四大大会では昨年の全米から3連勝で通算20勝。1968年のオープン化以降の全仏で自身の最年長優勝記録を更新した。

 サファロバはチェコ勢では81年のハナ・マンドリコワ(当時チェコスロバキア)以来となる全仏優勝を逃した。

 四大大会20勝目は、S・ウィリアムズにとって、これまでにない達成感があった。右肘の痛みと風邪の症状を抱えていが、今大会5試合目となったフルセットの戦いにも屈しなかった。記者会見では鼻声で「最も大変だった優勝の一つ。特別な勝利」と喜びをかみしめた。

 第2セットで、より攻撃的になったサファロバにペースを握られると「サーブがうまくいかなくなった」。4-1の第6ゲームは3度のダブルフォールトの末に落とし、続く3ゲームを奪われた。タイブレークでも同じ失敗から崩れた。

 第3セットも先手を取られ、1-2で迎えた第4ゲーム。力強いショットでラリーを展開し、バックのストレートの決定打でブレークへの足場を築くと、自慢げに両手を広げた。最後は相手のダブルフォールトでこのゲームを奪い、流れを引き戻した。

 四大大会3連勝で「1強」を印象づけた。今後のウィンブルドン、全米を得意とし、シーズン内のグランドスラム全制覇も現実味を帯びてくる。「まだパリで勝っただけ。道は遠い」と話す笑顔に、快挙への期待が膨らむ。(共同/SANKEI EXPRESS

ランキング