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【男子テニス】錦織、初戦突破 左脚踏ん張りきかず苦戦
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男子シングルス1回戦でシモーネ・ボレリと対戦しサーブする錦織圭(にしこり・けい)=2015年6月29日、英国・ウィンブルドン(共同) テニスのウィンブルドン選手権第1日は6月29日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、シングルス1回戦で男子第5シードの錦織圭(にしこり・けい、日清食品)が世界ランキング55位のシモーネ・ボレリ(イタリア)に6-3、6-7、6-2、3-6、6-3で勝ち、4年連続で初戦を突破した。2回戦で世界60位のサンティアゴ・ヒラルド(コロンビア)と対戦する。過去の対戦は錦織が6勝1敗とリードしている。
試合が進むにつれて軽快なフットワークが影を潜めた。大会前に痛めた左脚の踏ん張りがきかなくなり、ショットに精彩を欠いた。最終セット、3-0からは治療のタイムアウトを取った。ふくらはぎのテープを巻き直して勝利にこぎつけた錦織は「大丈夫」と強調したものの、2回戦へ不安が残る形になった。
球足が速く、弾みにくい芝コートは重心を落として打つため足腰への負担が大きい。最後は顔をしかめて脚を引きずるしぐさものぞかせながら、14本のエースを決めた好調なサーブで「楽にキープできた」と押し切った。今後への脚の影響を問われ「あったとしても言わない」と苦笑いしたが、武器とする足運びを最大限、生かせるかが焦点になりそうだ。
次は27歳のヒラルドと当たる。身長188センチの伏兵を「芝はそんなに得意とは思えないが、フラット系の打球がうまい」と警戒する。
万全の状態ではなくても、大事な場面でバックハンドの切れ味は鋭く「テニス自体は悪くない」との手応えはある。次も厳しい戦いは覚悟の上で「集中力」を課題に挙げた。(共同/SANKEI EXPRESS)