アルプスに涼を求めて 人と氷河 ごく近い距離
更新アイスマンは身長159センチ、体重40キロ、年齢は46歳程度で、毛皮の衣服、帽子、靴を身につけ、おのと短剣、弓矢を持ち、鼻骨が潰れ、肋骨(ろっこつ)が折れ、背中に致命傷となる矢傷があった。アイスマンがどの地域から来たどんな人種の人間なのか、何を食べていたのか、どのようにして殺されたのかはDNA分析など最新の法医学を使って詳しく調べられている。ただ、最新の科学技術を使ってみたところで、彼がどんな理由で誰に殺されたのかは分からないままだ。
アイスマンの遺体は、彼が住んでいたと思われる場所に近い北イタリア・ボルツァーノ市の南チロル考古学博物館に眠っている。次にアルプスを訪れる機会があったら、ぜひお目にかかりたいと思っている。(写真・文:東京大学名誉教授 唐木英明/SANKEI EXPRESS)







