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アルプスに涼を求めて 人と氷河 ごく近い距離

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アルプスに涼を求めて 人と氷河 ごく近い距離

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 アイスマンは身長159センチ、体重40キロ、年齢は46歳程度で、毛皮の衣服、帽子、靴を身につけ、おのと短剣、弓矢を持ち、鼻骨が潰れ、肋骨(ろっこつ)が折れ、背中に致命傷となる矢傷があった。アイスマンがどの地域から来たどんな人種の人間なのか、何を食べていたのか、どのようにして殺されたのかはDNA分析など最新の法医学を使って詳しく調べられている。ただ、最新の科学技術を使ってみたところで、彼がどんな理由で誰に殺されたのかは分からないままだ。

 アイスマンの遺体は、彼が住んでいたと思われる場所に近い北イタリア・ボルツァーノ市の南チロル考古学博物館に眠っている。次にアルプスを訪れる機会があったら、ぜひお目にかかりたいと思っている。(写真・文:東京大学名誉教授 唐木英明/SANKEI EXPRESS)

 ■からき・ひであき 1941年、東京都生まれ。73歳。東大名誉教授。獣医師。公益財団法人「食の安全・安心財団」理事長。著書に『不安の構造』など。

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  • ベルニナ・アルプスのピッツパリュー峰(3901メートル、左)の雪庇(せっぴ)が大音響とともに崩れ、氷河を雪煙で覆った瞬間=2015年7月11日(唐木英明さん撮影)
  • マッターホルンを眺める絶好の展望台として知られるゴルナグラート山頂。目前に迫る何本もの氷河の光景が世界中の観光客を魅了する=2015年7月5日(唐木英明さん撮影)
  • アルプスの険しい山中を自由に走り回るヤギの仲間のアイベックス。アイスマンの胃の中にはアイベックスの肉が残っていた=2015年7月7日(唐木英明さん撮影)
  • マッターホルンは今年、初登頂から150年を迎え、登頂ルルートがライトアップされた=2015年7月7日(唐木英明さん撮影)
  • パノラマカーが魅力の氷河特急で飲むビールは格別だ=2015年7月10日(唐木英明さん撮影)
  • マッターホルン(標高4,478メートル)
  • 東京大学名誉教授、唐木英明さん=2015年3月3日(田中幸美撮影)

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