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石垣島から 海の中のカップルたち 永山真治

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石垣島から 海の中のカップルたち 永山真治

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 生息域は琉球諸島からオーストラリアの太平洋とされる。昼間は天敵から身を守るために、入り組んだサンゴの奥に隠れてめったに見ることはないが、太陽が沈み、辺りが薄暗くなるとメスとオスが出てきて、交尾を始める。

 大きさはオスで6~8センチ。メスより一回り大きく、背ビレに棘(とげ)のような物を持ち、それをピンと立てて縄張りを主張する。何度見ても不思議な魚で、サイケデリックな模様の質感は何とも言えない。

 オスは縄張りの中でハーレムを作り、複数のメスと交尾を行い子孫を残す。しかも産卵は一瞬で終わってしまう。サンゴの中でオスがメスを誘い、デートをするように泳ぎながら、一瞬だけサンゴから海面へ向けて垂直に飛び出して来る。

 オスはヒレを使って、メスを抱き抱えるようにしながら、放出された卵めがけて放精する。それを幾度か繰り返しながら、時間にして約1時間程で夕暮れ時のデートは幕を閉じる。

 陸では夕暮れを見ながら、恋人たちが思いにふけっている。時を同じく、海中でも魚が同じように恋を語らう。生物としての種は違えども、異性に対する行動は同じなんだな。こう考えると何とも面白い。(写真・文:フリーカメラマン 永山真治/SANKEI  EXPRESS)

このニュースのフォト

  • 伊原間(いばるま)から臨む太平洋=沖縄県石垣市(永山真治さん撮影)
  • ニシキテグリの生息場所で見かけることの多いマンジュウイシモチ=沖縄県石垣市(永山真治さん撮影)
  • 滅多に見かけないギンガハゼ。顔から体にかけての斑点が銀河のように見える=沖縄県石垣市(永山真治さん撮影)
  • ナカモトイロワケハゼ。水深20メートル付近で貝殻など身を隠せる場所に生息する=沖縄県石垣市(永山真治さん撮影)
  • キンチャクカニ。イソギンチャクをハサミで持って天敵から身を守る=沖縄県石垣市(永山真治さん撮影)

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