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石垣島から トロピカルフルーツ 本場の味わい

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石垣島から トロピカルフルーツ 本場の味わい

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石垣島では一年中咲いているヒマワリ。サトウキビの収穫後に植えて、余分な栄養を吸収させる場合もある=沖縄県石垣市(永山真治さん撮影)  亜熱帯性気候の石垣島では、さまざまなトロピカルフルーツが生産され、販売されている。パイナップルにマンゴー、島バナナなど実際に実っている様子を間近に見ることができ、都会で買うよりはるかに新鮮でおいしく、しかも安く買える。

 車を走らせれば、あちこちに果物の直売所が目に入る。生産者の直営だったり小規模な生産者がまとまって売り場を設けていたりとさまざまだ。どこの何を買っていいのか迷う人も多いだろう。その中で僕がお薦めしたいのが「おっとう農園」(石垣市平得(ひらえ))だ。

 県道67号を北上し、市街地を抜け、サトウキビ畑を抜けた先に農園はある。主人の平田富弘さん(お父さん=おっとう)が一生懸命、愛情を注いで育てた、こだわりのパイナップルやマンゴーがたわわに実っている。

 平田さんは減農薬栽培を貫き、肥料は有機肥料を併用すると豊かな土作りができるシープロテイン(100%魚で作られた液肥)を使うなど、できるだけ自然に近い形で果物を育てている。マンゴーは木の上で完熟させ、自然に落ちるものを収穫するので甘さは格別。パイナップルは日焼け防止のネットをかぶせて、丁寧に甘みを引き出している。

 いい意味でのこだわりや、頑固な姿勢にはいつも感心させられる。人生の先輩として学ぶべき部分を多く持っている人だ。

 通信販売もしているが、数量限定のため、すぐに売り切れてしまう。石垣島の太陽を映し出すような果物の美しさとおいしさは、島で味わってこそ実感できる。ぜひ訪ねてほしい。

 ≪こだわりの栽培法 一つ一つ大切に≫

 トロピカルフルーツで最もなじみがあるのはパイナップルだろうか。国産のほとんどは沖縄県産で、そろそろ石垣島特産の「島パイン」が出回る。甘さと酸味のバランスが絶妙で、平均気温が沖縄本島より2度高い気候が生み出す宝物だ。

 パイナップルの種類はさまざまで、石垣島で多く出回るのが手でちぎって食べられるスナックパイン、繊維質が細かく口当たりがいいゴールデンパイン、小ぶりで甘み、酸味、香りのバランスが絶妙なピーチパインの3種類だ。

 島特産では「島バナナ」も試してほしい。1830年頃にマレー半島から小笠原諸島に持ち込まれ、沖縄に伝わったといわれる。実は小ぶりながら味は濃厚で甘味、酸味のバランスが良い。石垣島の家では、庭に普通に植えられていることが多い。僕の家にもある。だがそのおいしさにありつける確率はかなり低い。というのも実る時期が夏場で、台風が直撃するとすぐに倒れてしまうからだ。

 バナナの幹の部分は、分類上は茎。そこに身の丈より重い実をつけるものだからひとたまりもない。僕の家の庭の島バナナも先日の台風でダメになった。なので価格は通常の輸入品よりはるかに高く、島の外ではほとんど流通していない「幻のバナナ」でもある。

 そして「おっとう農園」の1番人気マンゴー。1本の木からできるだけ収穫量を減らし、一つ一つの実をおいしく育てる方法をとっている。樹高1.5~1.8メートル、幅5メートルの木から収穫できる平均的な量は200~250キロのところを、あえて150キロ程度に抑えている。

 そしてマンゴーの実は木からつるし、傷付かないよう注意深く育てる。通常は実に葉が触れて傷付かないよう葉を落とす栽培法が代表的だが、太陽の光を浴びて光合成を活発に行い、豊かな実を結べるようにと、あえて葉を残した。そのため毎日、実のつるし直しをしなければならない。熟した実に袋をかぶせ、完熟して落下したら収穫だ。

 おっとう農園のマンゴーは、手間はかかっていても、人工的な温度管理のもとで育った高価なものとは違い、より身近な存在だ。マンゴーはβカロテン、ビタミンC、食物繊維など栄養豊富でもある。島に来て、食べ放題食べて、お土産に買って帰ると喜ばれそうだ。(写真・文:フリーカメラマン 永山真治/SANKEI EXPRESS)

 【ガイド】

 ■おっとう農園 沖縄県石垣市平得(ひらえ)1314の5、午前10時~午後6時、不定休、(電)0980・83・7066。「おっとう農園」で検索。

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