【Message from the Ocean】(13)ラバウル 戦火の痕跡 火山が埋める
更新その後、この貨物船は海中の急な傾斜を少しずつ沈降していき、今の状態に落ち着いた。外洋側に沈んでいて、透明度が高く、少し離れると船体の全容がはっきりと見える。
零戦は、水深30メートルの火山灰が堆積したスロープ状の砂泥地に眠っていた。噴火した火山からは、少し離れたところにあるからか、埋もれることなく残っている。ここは、25年前に潜った記憶が一番残っているポイントだが、おそらくその当時とあまり変わっていないのではないかと感じた。
はたして、この零戦のパイロットは、生きて脱出できたのだろうか。そう思うと同時に、無機質な残骸となった機体の中に宿る、生命を探して撮影した。しかし、見ようによっては、機体の腐蝕と海中の付着物が、人工物と天然物の混じり合った、アートを作り出しているようにも見えてしまう。









