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自衛隊パイロットの民間供給再開へ 防衛省、再就職進め人件費抑制狙う
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政府は、2009年秋から中断していた民間航空会社への自衛隊パイロットの供給を、今春にも再開する方針を固めた。収入が高い中高年パイロットの民間への再就職を進め、防衛費の4割を占める人件費を抑制する狙いだ。格安航空会社(LCC)の便数増加などで、民間航空会社ではパイロット不足が深刻化しつつあり、制度の早期再開を目指す。
民間への転出対象者は、陸・海・空の各自衛隊で戦闘機や輸送機など操縦資格を持つ40歳前後のパイロットとなるもよう。民間航空会社のほか、地方自治体で導入が増えている緊急医療用ドクターヘリ操縦者としての採用も視野に入れている。
退役前の自衛隊パイロットを民間航空業界に移籍させる「割愛制度」は1962年に創設され、飛行経験の豊富な自衛隊員が民間のパイロット不足を補う目的で、多い時で年間約40人、近年でも10人程度のパイロットを供給してきた。
だが、2009年、民主党政権が省庁による国家公務員の再就職斡旋(あっせん)を禁止する方針を打ち出したのを受け、防衛省は同10月以降、割愛制度の運用を自粛していた。
中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定するなど、東アジアの緊張が高まり、防衛費が拡大する可能性があるなか、防衛費全体の42%(13年度)を占める人件費の圧縮が急務だ。