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フィリピン失業率、4月以降回復へ 公共事業に注力で雇用創出
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フィリピン国家経済開発庁(NEDA)のバリサカン長官は、同国の失業率悪化について、今年第2四半期(4~6月)には回復に向かうとの見方を示した。悪化原因とされる自然災害の影響が徐々に解消すると見通すとともに、雇用拡大に向けて公共事業に一層注力する構えだ。現地紙インクワイアラーなどが報じた。
フィリピン統計庁が今月発表した1月の失業率は7.5%だった。前年同月の7.1%から0.4ポイント悪化しており、フィリピン国内の労働人口3941万のうち296万人が失業している計算だ。
同長官は1月の失業率悪化について、昨年10月にセブ島で発生した地震や、11月に中部レイテ島を直撃した大型台風の影響だと指摘し、「災害の影響は今年1月をピークに今後緩和される」と述べた。また、次回4月に実施される調査では失業率が低下するとしている。
フィリピンは13年の実質経済成長率が7.2%と高成長を続けている。
しかし、NEDAは経済成長の恩恵を受けている人が限定され、雇用に反映されていないと認識したうえで、同国の社会経済政策の中心となるフィリピン開発計画(2011~16年)の中間報告で、地域別の貧困者向け雇用創出事業を今年2月に明らかにした。
同報告は、貧困層向けの職業訓練施設や農作物の物流促進に向けた道路網の整備などの公共インフラ支出について、昨年は国内総生産(GDP)の3%未満だったが、16年までには5%以上に引き上げることが盛り込まれている。これらの政策により、政府は今後も雇用拡大に積極的に取り組む方針だ。(シンガポール支局)