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財政審、地方創生を議論 きょう分科会 歳出圧力牽制の狙いも
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衆院本会議で民主党の渡辺周氏の質問に対する答弁に臨む石破茂地方創生相。後ろは安倍晋三首相=14日午後 財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は15日に開く財政制度分科会で地方創生をテーマに議論する。地方創生を追い風に2015年度予算で歳出圧力が高まっているのを踏まえ、分科会では財政健全化と地方活性化のあり方について提言する。予算膨張を容認しかねない政府・与党内の動きを牽制(けんせい)する狙いもありそうだ。
地方創生をめぐる本格的な論戦は14日、衆院本会議で始まった。石波茂地方創生担当相が、人口減少の克服や地域経済活性化の基本理念を示した「まち・ひと・しごと創生法案」と国の地域支援策の申請窓口を一元化する「地域再生法改正案」の趣旨を説明。その後の質疑で、安倍晋三首相は「地方創生は内閣の最重要事項。地方の声に徹底的に耳を傾け、政府一丸となって取り組む」と述べた。
15日の分科会には07年に350億円の赤字を抱えて財政破綻した北海道夕張市の鈴木直道市長が出席する。職員の20%給与削減や市民税の引き上げ、小中学校の統廃合など財政再建を進めた結果、人口流出が止まらない同市の現状を報告する。人口減対策と財政再建の両立の難しさを浮き彫りにしたい考えだ。
15年度予算をめぐっては、概算要求総額が101兆7000億円と過去最大に膨らんだ上、地方活性化策として計約4兆円の要望が集中した。各省庁からの要求は重複する政策が多く、歳出の効率化には政策の取捨選択が欠かせない。
一方、政府のまち・ひと・しごと創生本部は10日、地方移住希望者支援や若年世代の結婚・出産・子育て支援など5つの重点分野を決めたが、今後5年間の「総合戦略」は固まっていない。財務省の予算編成作業がこれに先行する形で進む中、来春の参院選を控え、政府・与党のそれぞれの組織が地方からの要望を受け入れれば、予算バラマキの温床となり歳出膨張に歯止めがかからないおそれがある。
分科会では、人口減少という厳しい現実に地域が向き合い、あらゆる政策手段を動員して地域自らが歳入を増やす努力が不可欠だと提言する。税金や交付金など使途があいまいな予算のバラマキを排除するため、自治体に対しては明確な目標設定とその効果を厳格に検証するよう求める。