最終利益で日産トップ！異例のトヨタ超え　自動車大手７社３月期決算

　日産自動車が１１日発表した２０１２年３月期連結決算は最終利益が前期比７．０％増の３４１４億円で３期連続の増益となり、トヨタ自動車（２８３５億円）を上回り、国内大手でトップに立った。両社とも赤字となった０９年３月期に最終損失額がトヨタより少なかったことはあるが、利益がトヨタを上回るのは異例。

　世界販売台数が１５．８％増の４８４万５０００台と過去最高を更新し、売上高は７．２％増の９兆４０９０億円。中国で２割超増えるなど国内外で販売が伸び、円高などのマイナス要因をカバーして３期連続の増収となった。

　１３年３月期の業績予想では、世界販売台数はアジアや北米などを中心に増加を見込み、前期比１０．４％増の５３５万台に設定。売上高は９．５％増の１０兆３０００億円と０８年３月期以来、５期ぶりの１０兆円超えを目指す。カルロス・ゴーン社長は会見で「成長をさらに加速する態勢が整った」と自信をみせた。

（次ページ）平均１億４１００万円！　日産、役員報酬“断トツ”のワケ