スマホ・タブレット 情報端末も高齢者照準 携帯各社、機能充実 (3/4ページ)

2012.6.4 05:00

インターネットの年齢別利用状況

インターネットの年齢別利用状況【拡大】

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 みずほ総合研究所が4月にまとめたリポートによると、住居や自動車に関する2008年と11年の消費の伸び率は、現役世帯(世帯主が59歳以下)がマイナスだった一方、高齢世帯(同60歳以上)はプラスだった。

 さらに通信、食料、教養娯楽・書籍等など13項目のうち8項目で高齢世帯の伸び率が上回っており、「08年秋のリーマン・ショック後の個人消費を牽引(けんいん)したのは高齢世帯だった」(経済調査部)と結論づけている。

 高齢者を対象にしたスマホやタブレット型端末の講習会も数多く催され、全国各地で活況をみせる。米アップルのタブレット型端末「iPad(アイパッド)」の無料講習会を9月に開くのが、インターネット関連ベンチャーのインターリンク(東京都豊島区)だ。

 “新興市場”期待 鍵握る開発力

 インターリンクの横山正社長は「将来、高齢者に特化したショッピングシステムやアプリケーション(応用ソフト)などで収益につながればいい」と、中長期的な視野でシニアビジネスを見据える。

 2年前に同社がアイパッドの講習会を催した東京都中野区の野方区民センターでは現在、岡田年弘さん(81)が講師を務め、パソコン教室を定期的に開いている。生徒の最高齢は延寿寺正登さん(91)。情報端末を普段撮影した写真の整理などに活用しており、「アイパッドで新聞や本も読んでいる。ストレス解消も兼ねて一生懸命取り組んだことで、使いこなせるようになった」と話す。