ソニーの定時株主総会が27日午前、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で始まった。テレビ事業の不振で平成24年3月期に過去最悪となる4566億円の最終赤字に陥っただけに、4月1日付で就任した平井一夫社長をはじめとする経営陣が、業績の立て直し戦略をどう説明するかに注目が集まる。
平井社長「4月1日から社長を務めさせていただいております平井です。本日は私自ら議長を務めさせていただきます。よろしいでしょうか」
《承認の拍手。続いて、ハワード・ストリンガー会長が23年度の事業内容を報告。だが途中でヤジが飛び、スピーチは中断する場面もあった》
ストリンガー会長「ソニーも未来を切り開いていく社員の存在を心から信じる。私は本総会終了後に、すべての役職を解き、新経営陣に委ねる。平井率いる新経営陣は『ワンソニー』のスローガンの下、次の時代を切り開いてくれると信じる。世界のお客さまから愛されているソニーを率いたことは私の誇りだ」
《加藤優最高財務責任者(CFO)が連結業績について説明した後、平井社長が経営策を説明する》