【株主総会ライブ】東京電力(11)「福島第1原発は地震で壊れたのではない」と会社側 (3/3ページ)

2012.6.27 14:37

 《米国のシェールガスの活用について》

 荒井常務「4~5年前を考えると、米国の天然ガスの価格、欧州の価格、アジアに来るLNG(液化天然ガス)価格が上がったり下がったりしながら推移している。その後、米国内でシェールガスの開発が進み、米国の価格が極端に安くなった。シェールガスを日本に持ってきたら、生の天然ガスなので、まず液化しないといけない。ただ、将来的に安い値段が継続するか、専門家で疑問を感じている人が多い」

 「私どもはLNGを受け入れる実績、ノウハウがあるが、受け入れ設備の制約がどうしても生じる。実際にシェールガスがLNG化して出てくるのは数年後。2015、16年度以降の話だろうと思う。価格がその時点で、今とは違ってくると思うと予測しており、さまざまな問題もある。燃料調達で安定的に、また価格が安いか高いかを総合的に勘案するので、現時点では難しい。そうは言いながら、米国のシェールガスを受け入れる検討を進めているのは事実」

 《福島第1原発が「地震で壊れた」と認めてくれ、との株主の質問に対し》

 山崎副社長「公表したわれわれの事故調査について、プラント、地震解析、目視点検など総合評価し、地震によって設備は壊れていないという結論です」

 小森常務「電源系の耐震の考え方ですが、万が一壊れても、安全系の電源で復旧する設計。(今回の震災では)津波が襲い、予熱機能が生じてしまったのが事故の直接的要因と報告書に書かせていただいている。(福島第1の)2号機について、再臨界の懸念があるとおっしゃるが、現状は再臨界はしていないと判断している」

 《株主総会は午前10時の開会から、休憩は1度もなく、約4時間が経過した。まだまだ経営陣と株主との質疑が続く》

(12)「津波の高さ、想定外は政府の責任では」と東電擁護の株主も に続く

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