ソフトバンクの900メガヘルツ対応基地局の工事=熊本県宇土市【拡大】
ソフトバンクモバイルは25日、900メガヘルツ帯周波数を利用した携帯電話向けサービスを開始する。障害物があっても電波が届きやすい特性から“プラチナバンド”と呼ばれる周波数帯で、「つながりにくい」と利用者の不満が募っていたソフトバンクにとっては悲願だ。同様の周波数で先行するNTTドコモやKDDIに追いつく大きな転換点だが、サービスが利用できるようになるには時間もかかりそうだ。
ソフトバンクの計画によると、今年度末の900メガヘルツ対応基地局は1万5600局と人口カバー率はわずか22.2%。90%を超えるのは14年度まで待たなければならない。孫正義社長が「最初の1週間で数百局」と話すとおり、900メガヘルツ周波数利用の当初のサービス区域はごく狭い。