--どのような工夫で軽量化したのか
「まず、サイズ感を決めた。かつて販売していたミラージュはコンパクト車だけど、外観はゆったりとしていることが売り。新型では中身のサイズは変わっていないが、外観はシェイプアップした。その上で、仕様を大胆に絞り込むことで、さらに、無駄を削っていった」
--仕様の絞り込みとは
「通常、1ブランドで、複数のエンジン排気量、変速機にしてもマニュアル(手動変速機=MT)、オートマ(自動変速機=AT)、さらには4輪駆動モデルなど、仕様をいろいろ変えている。しかし、いろいろなバリエーションに対応できるようにすると、そのために、空間を広げておいたりする必要が出てくる。そうなると車体など自体が大きくなって、軽量化に逆行する」
「そこでエンジンは国内については3気筒で排気量1000cc、変速機は副変速機付のCVT(無段変速機)に一本化した。サスペンションなどの足回りも1種類だ。これで基本構成を最適化し、同じ強度を持ちながら軽量化できるハイテン(高張力鋼板)を効果的に使った。既存のコンパクト車『コルト』に比べて150キロ軽くできた」