ピーチ・アビエーションでは、運航乗務員の募集を積極的に進めている(同社ホームページより)【拡大】
国内の格安航空会社(LCC)がパイロットの確保に奔走している。ピーチ・アビエーションに続きジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパンが相次ぎ就航し、利用者が増える中、各社とも路線・便数の拡充を急ぐためだ。
パイロットに対する需要はアジアを中心に高まっており、各社は即戦力となる経験者だけでなく、新卒者の採用にも乗り出す。しかし、パイロットの平均年収は1千万~2千万円といわれ、確保にコストがかさめば、“生命線”である収益力に影響する可能性もある。
パイロットが足りない!
「今後の課題は運航乗務員(パイロット)の確保。地道にリクルーティング活動をしていく」
11月29日。ピーチの累計利用者が国内・国際線合わせて100万人を突破したこの日、井上慎一最高経営責任者(CEO)はこう述べ、表情を引き締めた。
ピーチは関西国際空港を拠点に、国内線は札幌、那覇などを結ぶ5路線、国際線では韓国ソウルなどを結ぶ3路線を展開する。