すでに発電所や工場からCO2を回収し地中などに貯留する技術「CCS」の開発が各国で進められ、日本も力を入れて取り組んでいる。
ただ、世界の大規模CO2排出源対策で果たす環境技術先進国の役割は増す方向にあり、光触媒もその有力な選択肢に入る可能性が高まりつつある。
同組合の佐藤裕之専務理事は「光触媒を化学品製造に生かす技術をいち早く確立し、世界のトップランナーとして資源問題と環境問題の解決に貢献していきたい」と強調する。欧米との競争に打ち勝つ化学技術の革新力が日本の産学官に試されそうだ。(臼井慎太郎)