世界最大の家電見本市、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)が8日(日本時間9日)、米ネバダ州ラスベガスで開幕する。
電機各社は価格下落の止まらないテレビ事業を縮小する中、超高精細画面のテレビを出展。シェアを追わずに高付加価値路線で生き残りをかける。パナソニックが初めて美容家電を出展するなど日本メーカーにとっては、これまでのテレビ依存からの脱却をアピールする場ともなる。
パナソニックは不振が続く薄型テレビが中心だった従来の展示を見直し、白物家電に特化した大型ブースを設置し、ヘアドライヤーなど美容家電も初出展する。調理小物も含めた多様な製品の販売を米国で伸ばし、収益改善につなげたい考え。
「脱テレビ依存」の姿勢を既に打ち出しているパナソニックの津賀一宏社長は8日の基調講演で、業務用の大型ディスプレーや自動車分野に注力する方針を説明する見通し。世界に同社の「変身」を訴える構えだ。