日本文化芸術機構の井上秀樹氏(左から3人目)とアーティスト育成で合意するピーチ・アビエーションの井上慎一CEO(同4人目)=2012年12月27日、横浜市中区【拡大】
格安航空会社(LCC)各社が、サービスの充実やイメージ向上で差別化を図る動きが加速している。運賃の低価格化が限界に近づいているため、値段以外で他社にない特徴を打ち出す狙いだ。日本で本格参入2年目を迎えるLCC各社にとって、新たな試みが収益源となることにも期待を寄せる。
イメージ向上でユニークな活動を展開するのが、関西空港拠点の全日本空輸系ピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市)だ。アート(芸術)をキーワードに、「ジャパン・インスティテュート(日本文化芸術機構)」の井上秀樹総括ディレクターと連携。35歳以下の若手アーティストを発掘・育成するプロジェクトを始めた。
ピーチの井上慎一CEO(最高経営責任者)は「私たちの会社を踏み台にして芸術家が育ってほしい」と語り、ピーチの会社紹介映像の制作、那覇空港LCCターミナルの壁画づくりなどで若手芸術家の協力を得る。近く作品の公募を始める。