カメラ用レンズのタムロンは、夜間監視カメラ向けに遠赤外線カメラ用3倍ズームレンズ「SC001」を新規開発し、米・ボルティモアで開かれた防衛・防犯関連技術展示会「SPIE-DDS」に試作機を公開した。自社従来品に比べて小型軽量なのが特長で、2013年末に量産を開始する。
同社は、暗闇で熱を感知して画像化できる、遠赤外線カメラレンズの新規事業に取り組んでいる。光学防振機構(VC)搭載の単焦点レンズ4機種とズームレンズ2機種の計6機種を2012年10月から量産中だ。
今回、新開発したSC001は焦点距離35~105ミリ(35ミリカメラ換算で110~330ミリ)の望遠3倍ズームレンズで、VCは非搭載にした。「カメラが風で揺れて画像が乱れると誤報発生が増える。VCは誤報が減るので人気だがレンズ部分が大きく重く、高価になる」(タムロン)。