日本政府観光局(JNTO)が19日発表した5月の訪日外国人数(推計値)は前年同月比31.2%増の87万5000人で、5月としては過去最高を記録した。単月ベースでは今年4月(92万3000人)、2010年7月(87万8000人)に次ぐ過去3番目の数字だった。
安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による円安に加え、格安航空会社(LCC)などによる航空座席の供給量拡大が数字を押し上げたとみられる。
5月の訪日客数の国・地域別では、インドが同23.6%増の8400人で単月ベースの過去最高を記録。また、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、米国、ロシアの9カ国・地域が5月の過去最高をそれぞれ更新した。
一方、中国は昨年9月の沖縄県・尖閣諸島を発端とした日中関係悪化の影響が続き、同27.2%減の8万1600人にとどまった。