夏の関電脅かす“海のモンスター” 対策誤れば電力安定供給に影響 (1/3ページ)

2013.7.8 11:00

強度を増したクラゲ防止網。海中で気泡を出し(右隅)、クラゲを海面に浮かせる装置もある=兵庫県相生市、相生火力発電所(内山智彦撮影)

強度を増したクラゲ防止網。海中で気泡を出し(右隅)、クラゲを海面に浮かせる装置もある=兵庫県相生市、相生火力発電所(内山智彦撮影)【拡大】

  • 数年前に関西電力南港火力発電所の近くの海域に大量発生したクラゲ(関電提供)
  • 南港発電所に押し寄せたミズクラゲ(関西電力提供)

 夏の到来とともに、今年も関西の電力供給を脅かす“モンスター”がやってきた。クラゲだ。大量発生に見舞われた昨夏は、火力発電所の出力を最大で原発1基分に相当する120万キロワット低下させた。関西電力は今夏、4億円を投じて対策を講じる。しかし、今年も既にクラゲによる火力発電の出力抑制が15件発生しており、クラゲ対策を誤れば、電力供給に支障を来す恐れも。関電はモンスターの襲来にひやひやしている。

 万全の対策で…

 海面のネットに目をこらすと、キノコのような浮遊物がびっしり-。今年4月、関電の相生火力発電所(兵庫県相生市)の取水口に早くもクラゲが襲来した。このとき、同発電所の出力低下は避けられたが、担当者は「気を抜けない状況が続く」と話す。

 護岸沿いの海面には、沸騰しているかのように無数の「泡」がわき立っていた。実はこの泡はクラゲ退治の新兵器。クラゲ侵入の防止網に付着したクラゲを海面に浮かせ、ポンプで吸い上げやすくする仕組みだ。

昨年の反省を受け、関電は新たに3つの対策を取った

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