プロポーズともなれば一世一代のことだけに、失敗は許されない。チャペル内の仕掛けから、女性を何気なくチャペルに誘うシナリオなど、当日のスケジュールを綿密に打ち合わせる。
「周到な準備が成功のカギを握ります。ひとりひとり要望は違いますが、できるかぎりのお手伝いをします」と、プランを担当するセールス&マーケティング部の前川友紀子さん。
あまりの感動に“花嫁”も泣いた
当日、ホテルでディナーをすませてから、いよいよ“本番”。チャペルの営業が終了した午後8~8時半に入るケースが大半という。
女性をチャペルに誘う「手口」もさまざまだ。
たとえば、食後のデザートを食べているときに、ホテルのスタッフが2人にメッセージを手渡す。『今夜はチャペルで○○のイベントをしています』などと書かれてあり、男性がチャペルに誘う。
このほか、食後、男性がトイレに行くふりをして席を立つ。なかなか戻ってこず、女性が心配そうにしている頃合いを見計らいながら、スタッフが「お連れさまがお呼びです」と女性をチャペルに連れていく。その間、男性は正装に着替え、チャペルで待ち受ける…などなど。