【ワシントン=柿内公輔】任天堂は28日、携帯ゲーム機「ニンテンドー2DS」を米国と欧州で10月12日から発売すると発表した。「ニンテンドー3DS」の廉価版だが、3DSのソフトも楽しめ、年末商戦へてこ入れを図る。
2DSの映像は2次元で、3DSの3次元映像に対応しておらず、本体を折りたたむこともできないが、3DSのすべてのゲームソフトで遊べる。価格も3DSより2割以上安い129・99ドル(約1万2700円)で、本体の色は赤と青の2種類から選べる。
スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット型端末にゲーム専用機が押され、欧米で3DSが伸び悩む中、品ぞろえを広げ、「すべての消費者、とくに若者を取り込みたい」(米国任天堂のレジー・フィサメイ社長)としている。
また任天堂は、据え置き型の家庭用ゲーム機「Wii U」も欧米で値下げすると発表。ゲームソフト1本がセットで、現在より50ドル安い299・99ドルで9月20日から販売する。