セブン銀行がATM(現金自動預払機)などを使った海外送金サービスの1回当たりの送金限度額を2014年1月14日から現在の2倍の100万円に引き上げることが28日、明らかになった。
一度に高額な送金をしたい中国人などのニーズに応え、上限を上げて新規顧客を取り込む考え。海外送金は金融機関に加え、異業種も参入して競争が激化しており、セブン銀はサービスで差別化し、送金件数を13年度に前期比2倍の37万件に増やし、3~4年後に100万件の大台に乗せる。
セブン銀は国際送金世界最大手の米ウエスタンユニオンと提携、銀行に口座を開設するとATMだけでなく、携帯電話やパソコンを通じて世界200以上の国・地域にあるウエスタンユニオンの45万カ所の代理店に送金できる態勢を構築している。
現在、顧客の送金先の約9割がフィリピン。在日就労者が多いフィリピン人は3万~5万円程度の少額を複数回に分けて送金するケースが多く、限度額も50万円で十分だった。こうした中、限度額を2倍に引き上げるのは、高額送金が見込める中国人などのサービス利用を促すためだ。