富士山【拡大】
静岡と山梨両県は、富士山の麓の観光地などに無料の無線LAN「富士山Wi-Fi(ワイファイ)」を整備する方針を固めた。富士山の世界文化遺産登録により増加が見込まれる外国人観光客の利便性向上が狙い。来週末に両県庁でプロジェクトの開始を発表する。
山梨側の富士山周辺市町村にはすでに、約360カ所のアクセスポイント(AP)がある。静岡側も数年で同程度のAP設置を目指す。
富士山ワイファイを利用できる観光地や飲食店には、富士山をあしらったロゴマークを付ける。スマートフォン(高機能携帯電話)などのワイファイ機器の使用時に、IDの覧にローマ字で「Fujisan Wi-Fi」と表示されるようにし、外国人観光客が簡単に使えるようにする。
静岡県は、2011年に観光庁が実施した外国人観光客向けアンケートで、旅行中に困ったことの第1位に「無料スポットがないこと」が上げられたことを重要視。「観光地の情報を交流サイトで発信してくれることを期待」(静岡県関係者)して、無料の無線LANの整備を進めることを決めた。