建設機械大手のコマツと日立建機の2013年4~12月期連結決算が29日までに出そろい、2社とも増収増益となった。インドネシアや米国などで大型の鉱山機械は苦戦したものの、日本に加え、中国で建設機械の販売が持ち直したことによりカバーした。
コマツの売上高は前年同期比2.9%増の1兆3895億円、最終利益は26.6%増の1153億円。
地域別売上高では、日本が17.8%増で、東日本大震災の復興や排ガス規制導入前の駆け込み需要が牽引(けんいん)した。低迷が続いていた中国も昨年春から販売が回復し、35.3%増だった。ただ、石炭価格の低迷や通貨安でインドネシアなどのアジアは18.3%減と苦戦した。
日立建機は売上高が0.6%増の5578億円、最終利益が34.2%増の171億円。鉱山機械が米国などで低迷したが、中国や日本で油圧ショベルなどが好調だった。中国は不良債権問題などがくすぶるが、日立建機の徳重博史副社長は「ビジネスに影響は出ていない」と述べた。