「世界遺産」富士山観光、リニアを起爆剤に 外国人客が急増 (1/2ページ)

2014.2.2 21:15

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された富士山の地元で、長期的な観光誘致を目指し、リニア新幹線への期待が集まっている。「世界遺産」登録後、外国人を中心とした観光客の増加にわいているが、これを一時的なブームに終わらせないために、時速500キロ超の高速鉄道への試乗を呼び水にしようという狙いだ。

 富士山観光の入り口となる山梨県立富士ビジターセンター(山梨県富士河口湖町)では昨年6月の世界遺産登録後、外国人観光客が急増。一昨年までは約40カ国・地域からだったが、今では「南米や東欧、アフリカにも広がり、約60カ国・地域になった」(堀内東センター長)という。富士急行河口湖駅(同)でも、観光総合案内所を訪れる外国人が、25年には前年比55%増の約6万人となった。

 ただ、世界遺産になっても、もともと著名な観光地ほど一時的な伸びにとどまるケースが多い。えひめ地域政策研究センターによると、姫路城(兵庫県姫路市)は世界文化遺産に登録された5年の観光客が前年比15%増となったが、翌年は元の水準に戻った。富士河口湖町も「富士山もそうなりかねない」と危機感を募らせる。

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